現在位置:
  1. 朝日新聞デジタル
  2. ライフ
  3. 教育
  4. 大学
  5. 大学学長インタビュー
  6. 記事
2012年10月9日
このエントリーをはてなブックマークに追加
mixiチェック

嘉悦大学学長 赤澤正人氏

:嘉悦大学学長・赤澤正人氏嘉悦大学学長・赤澤正人氏

■伝統とイノベーションの融合を目指す大学

 嘉悦大学は2013年に、本学の前身である日本で最初の女子商業学校創立110周年を迎えます。この伝統は、創設者である嘉悦孝先生の言葉――「怒るな 働け」――を校訓として、脈々と今日まで引き継がれています。現在のような将来に対する不透明感が日本人、特に若者に深い影を落としている時代にあって、こうした校訓を改めて胸に秘めつつ、躍動する活力を大学での教育を通じて是非とも身につけてもらいたいというのが、私たちの強い願いです。

 同時に、すさまじいスピードで変化する経済、社会に対応して、生きた社会を大学生活を通じて実践的に学び、吸収し、自分の真の実力として人間としても大きく成長する教育を目指しています。こうした目標の下に、本年度から新学部として「ビジネス創造(Business Innovation)学部」をスタートしました。この学部は、その英語名が示している通りまさにInnovativeな創造力や革新的な発想による学生の成長を目指す学部です。この学部では、キャンパスでの経営、経済についての授業と並行して、社会に出て行き、生きたビジネスや経済を体験し、将来の職業に必要とされる様々な能力を習得するための先端的なカリキュラムを提供しています。学生は授業で学んだことを実践と社会体験を通じて再学習し、その過程を通じて、社会において真に必要とされる企画力、創造力、実践力を身につけて行きます。単に指示通りに行動するのではなく、自分の頭で徹底的に考え、社会に対し能動的に働きかけていくことの重要性を体得してもらいたいと切望しています。こうしたカリキュラムを提供している本学の教職員は、学問上の先輩のみではなく、実社会の先輩として、いろいろな分野の職業経験のある極めて多彩で情熱にあふれた体制を備えているのも本学の特徴といえます。

   

■たくましく、「魅力ある」、人材の育成を目指して

 長びく不況と将来への不透明感から、日本の若者の活力は大きく削がれています。ユーロ危機に象徴される先進国の経済、社会不安とBRICsに象徴される新興国の躍進は世界の経済のみではなく政治的な影響力の地図を大きく塗りかえつつあります。世界における日本の相対的な経済力の低下によって、多くの日本人は、グローバル化の下での日本の立ち位置をどのようなものにすべきかに戸惑い、濃い霧の中を暗中模索しています。こうした不安定感は、ともすると日本人を内向きにし、目先の物事のみに近視眼的に「対応する(React)」傾向を助長する結果となっています。

 海外留学を望む日本人学生数が減少していることも憂慮すべき問題です。日本は経済的にも地政学的にも世界の国々や人々と一層広く、かつ深い交流を図っていくべきことは、現在のような閉塞感の強い時代にこそ必要なのです。不透明な時代を力強く切り開き、将来に向けたエネルギーとダイナミズムを発揮するためには、日本の若者が世界に目を向け、世界を動かしていくという発想とたくましさが不可欠です。長期的で戦略的な鋭い観察力とともに、あらゆる困難を自分の力で乗り切っていくという精神力と行動力を今こそ身につけてもらいたいと念願しています。こうした若者が一人でも多く育っていくことが、日本全体の活力の源となるものと確信しています。

 本学では、経営や経済についての学習と実践を通じて、社会全体、世界の動き等の幅広い物事への関心を深め、分析し、判断し、そうした知識や知見を基礎とした行動力を求めています。そうした幅と厚みのある人間力こそが、社会において最も必要とされる「魅力ある」人間を作り出していくものと考えています。

       

■世界に羽ばたく若者の育成

 日本の中小企業を中心とした技術力や革新力は、依然として世界をリードしています。相対的な経済力の低下にもかかわらず、こうした日本の強さに対する世界の熱い賞賛と期待の眼差しは変わりません。東日本大震災による福島第一原発事故にもかかわらず、世界の多くの国から日本の原子力発電分野での協力への期待が寄せられていることは、こうした日本の技術力への信頼の厚さを物語っています。日本企業はこのような世界の期待に背かないよう力強く立ち上がっていく必要があるのではないのでしょうか。

 日本企業の力はそれを支える人材の底力に他なりません。技術者と並んで、経営能力、企画能力、そしてそれらを実践する能力を備えた日本の若い世代の人々への期待は益々高まっています。日本を世界有数の経済大国へと押し上げた先輩の知見と創造力を是非とも若い人々も引き継いでいってもらいたいと思っています。

本大学では、こうした意欲と気概を備えた若者が一人でも多く、アジアをはじめとした世界に羽ばたき、生き生きと活躍していくことを願って、教職員一丸となって教育と研究に日夜励んでおります。

検索フォーム


朝日新聞購読のご案内
新聞購読のご案内事業・サービス紹介
  • 過去の朝刊
  • 過去のYou刊

[PR]注目情報

学校からのお知らせはこちらから

ジャンル別の最新情報はこちら
  • 大学
  • 中学・高校
  • 通信制高校

アンケート・特典情報