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「海のエジプト展」ができるまで

海中で発見された遺物にとって、最も重要なのが修復作業です。ゴディオ氏の発掘で発見された様々な発掘物は、引き揚げられてすぐにまず水で洗浄されます。長い間海底に眠っていた石像やブロンズなどの金属には塩分が浸透しており、それを取り除く必要があります。塩分は乾燥すると結晶化し、そのせいで割れ目ができることがあるからです。淡水を入れたバットに遺物を漬け、定期的に水を替えて塩分を取り除いていきます。
また、海中で発見された遺物には、貝や微生物の死骸などの堆積物が付着しています。このような付着物は大量の塩を含んで固くこびりついているので、時には超小型の鑿やメスを使用してクリーニング作業を行います。遺物の表面が脆く、継続的に振動や圧力を加えることができない場合には化学処理も施されます。このような化学処理はゴディオ氏の探査船上ではなく、陸上にあるアレクサンドリアの修復ラボにて行われます。
本展のハイライトである約5メートルのファラオ(王)、王妃、ハピ神の石像は、長期間にわたる水没などのため、かなりの損傷を受けた状態で発見されました。上記のような海中での慎重な調査と引き揚げ、また数ヶ月にわたる綿密な調査と修復作業により、みなさんの目の前に姿を現すことができるのです。
其の1 発見から引き揚げまで

其の2 修復そして研究

其の3 輸送から展示まで
其の4 欧州会場の展示風景
其の5 いよいよ横浜へ
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