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【English Learning】
英語学習に活かす TOEICテスト(6)森 勇作 英語教育コンサルタント 前回は、TOEICの中でも比較的難しいPart 3 に対する短期戦略を紹介しました。さらに1)日常表現、語彙(い)の知識を習得する、2)それらを聞き取る練習をする、3)習得した表現を口頭で言う練習をするの3つの学習方針を挙げ、1)に対する勉強法を解説しました。今月は「英語学習に活(い)かす」という観点からさらに上記の2、3を掘り下げてみます。まずは下にあるPart 3 の問題を見て下さい。 A: Hello, I'm Raymond Sellers from the Washington Bankers' Association. We'll be holding a conference at your hotel this month. B: OK. Do you remember who made the reservation for you? A: Yes, Bill White booked the small meeting room for us back in October, but I spoke with Becky Peterson about reserving a larger room when I called in February. She hasn't confirmed the change, and the conference starts a week from this Thursday. B::I understand. Well, Mr. White is off today and Ms. Peterson no longer works here, but I'd be happy to check on this for you. 1. What is the woman's workplace? 2. What is the purpose of the call? 3. Why is Becky Peterson unavailable? これだけ長い会話を聞き質問に答えるわけですから、Part 3では即席の受験テクニックは通用しません。ではどのような対策を立てればよいのかですが、これは、「リスニング力はどうすれば向上するのか?」という質問に置き換えることができます。現在、リスニング力向上をうたった市販の教材には主に3つの方向性があります。 1) 無限に英語を 聞き流す これらを「受信」「発信」という切り口から見てみると「音読」のみが「発信」型の練習だということが分かります。つまり「音読」こそ、読者の皆さんのような学習意欲の高い方々にお勧めしたい方法なのです。 もちろんリスニング力を高めるということは、受信能力を向上させることです。しかし英語を発信する能力を鍛(きた)える音読の方がはるかに学習は楽しく、リスニングにも効果的なのです。これは私の指導経験からも言えることですし、音読が脳の活性化に非常に効果的であることは最近様々なメディアが特集しています。 大多数の英語学習者にとっての究極の目標は、英語を話せるようになることです。それなら、「受信能力を鍛えていくうちに、気がつけば発信能力も鍛えられるだろう」といった悠長な姿勢ではなく「発信能力を鍛えた結果、受信能力も上がる」という考えを持って積極的な学習方法を実践して下さい。ぜひおすすめしたいのが、次の2つの音読練習です。 【リピーティング】 【ロールプレイング】 * * *
では冒頭に使ったPart 3 の素材を元に実際の練習を次の手順で行って下さい。 A : Hello, I'm Raymond Sellers from the Washington Bankers' Association. We'll be holding a conference at your hotel this month. * * *
いかがでしたか? 意外と難しいものですが、学習効果は抜群です。もちろん本紙別売のCD教材 (今月はオーストラリア人とカナダ人が読んでいます) を使えばさらに効果は上ります。たとえCDがなくても、日常会話を暗唱する練習をするだけでも様々な表現が習得できますし、会話でも1度自分が声に出したことのある言い回しは、とっさの時に思い出しやすいものです。 受動的にではなく能動的にリスニング問題に取り組む。これがTOEICテストを英語学習に活かす有効な方法のひとつです。次回は、空港やテレビで耳にするアナウンスを問題にしたPart 4 について解説していく予定です。 【全訳と正解】 1.この女性の職場は、どこでしょう? 2.この電話の目的は何ですか? 3.なぜベッキー・ピーターソンは電話に出られないのですか? 【解説】 【役立つ表現】 back in... 「かつて〜の時に」の意味。必ずしも訳す必要はありませんが、過去の出来事について使うと、その時から随分と時間が経過したことが強調でき、主に口語で用いられます。 no longer...「もはや〜しない」の意味。この表現を使うだけで否定文になるので、さらにnot などをつける必要はありません。主に動詞の前で使います。 (毎月第1週・第3週に掲載します) Asahi Weekly, June 18, 2006より
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