現在位置:asahi.com>ENGLISH>Asahi Weekly 【NATIVE TERMS】訪ねてみたい英語の街タスマニア(Tasmania)元近畿大学教授 尾崎哲夫 タスマニアは、オーストラリアの南に浮かぶ面積7万平方キロメートル弱の島で、オーストラリアの6つの州の中で最も小さい州です。オランダ人のタスマン (Abel Janszoon Tasman: 1603〜59) がこの島を発見したので、タスマニアと呼ばれています。 私は、メルボルンの北西800キロに位置するアデレードから飛行機でタスマニアに飛びました。2時間ほどだったと記憶しています。メルボルンからなら、約1時間で到着します。4日間の3泊ホテル付、レンタカー付の自由旅行パッケージを利用しましたが、3泊のホテルが決まっていて、あとは自由気ままにレンタカーで移動するというホテルとエアチケットのパッケージにすぎません。 まず到着したのが、ホバート (Hobart) という州都。人口20万人で、タスマニア最大の都市です。そこに、グランドチャンセラーがありました。チャンセラーは、大法官という意味であり、法律専攻の私としては興味をもってホテルに入りました。私が泊まったのは、Lenna of Hobartという中世ヨーロッパを模した独特のブティックホテルで、一流のホテルでした。 ホバートを出た後は、ポートアーサー (Port Arthur) に向かいました。美しい港町で、ここではFox and Fireというスープのおいしいインに泊まりました。さらに島の中をドライブし、タスマニア独特の風景を堪能しながら、クレイドル・マウンテンを目指しました。ここに、世界的にも有名なCradle Mountain Lodgeがあります。このロッジは、クレイドル・マウンテンの中腹に1 LDKくらいの広さの小屋を転々と建て、宿泊客はその小屋に泊まります。中はかなり寒く、小屋の前に薪 (まき) 割り道具が置いてあり、宿泊客自らが薪を割って、暖炉に火をくべます。 さて、私と妻が薪を割り始めると、ワラビー、カンガルー、ポッサムなどの野生動物たちが、薪割りの音を聞きつけて、小屋の周囲に集まってきます。薪を割る音は、宿泊客が来たサインであり、その宿泊客が餌をくれる前触れなのです。彼らは貪 (どん) 欲で、何でも食べます。彼らにやる餌がなくなって、キャンディーを投げたところ、これも食べてしまいました。私が今までに世界で泊まったホテルの中では、2番目に印象的なホテルです (1番目は、ニュージーランド、タウポにあるフカロッジ)。 私たちは、夕方このロッジに到着し、翌朝出発せざるを得ませんでしたが、ロッジ付近には、トレッキングフィールド、フィッシング用の池があり、おいしい空気を吸いながらかわいらしい動物たちの日常の姿を垣間見ることもできますし、池でフィッシングを楽しむこともできます。 次に目指したのが、島内2番目の都市、ローンセストン (Launceston) というイギリス田舎町風の静かな街です。ここではぜひお勧めしたいとてもおいしいレストランで食事をしたのですが、当時はこの連載を書く予定はなかったため、残念ながら名前は記憶していません。 続いて訪れたのは、島内第3の都市、 デヴォンポート (Devonport) です。ここには、ポート・ソレルというかわいらしい港町がありますが、デヴォンポートで、ポート・ソレルに住む親切な老夫婦に会い、彼らにオランダ人が作ったペンギンタウンという小さな街に連れて行ってもらいました。ペンギンが姿を見せるらしく、浜辺にペンギンの像がありました。オランダ風の風車があり、2〜3軒のモーテルもありました。その老夫婦とはその後も親交が続き、娘に国際便でプレゼントやカードなどを送ってくれました。 さらに島内を探索し、絵のように美しい街ロス (Ross) に立ち寄りました。私はロスを偶然見つけたのですが、現地の詳しいガイドブックには必ず掲載されている村のようです。中世イギリスの寒村をそのまま移植したような、落着いた佇 (たたず) まいの村です。小さな川に歴史を感じさせる石橋があり、その石橋をわたると、中世にタイムスリップしたかのような錯覚を覚えさせる街並が続きます。 そして、ドライブ旅行ならではの真骨頂と言えるでしょう。ついに、エバンデュールというおとぎの国のような場所を見つけました。ここはなぜか芸術家たちが集まって形成した村のようで、村内には、おいしいパン屋さん、ここは昔は裁判所として使われていたそうです。確かに天井の高い建物を改造し、ハンドメイドのおいしいパンを村の人たちに提供しています。私たち夫婦が一番気に入ったのは、クリーム・コロネです。クラフト工芸店、アンティークショップ、ブティックホテルなどが、なんともいえないかわいらしい雰囲気の中に点在していました。私が訪れた海外の場所の中でも、最も印象的な場所になりました。 (毎月第1週・第3週に掲載します) 【ミニ英会話フレーズ】 それでは、海外旅行で役立つ英会話表現を紹介しましょう。―I have nothing to declare. (<入国審査で>何も申告するものはありません) ―I don't have any food with me. (私は食べ物を一切持っていません) ―I can't find my luggage. (私の荷物がありません) ―I didn't use the mini-bar. (私はミニバーを使いませんでした。mini-bar はホテルの客室にある酒類や飲料水の入った小型冷蔵庫) ―What is this charge for? (これは何に対する料金ですか? 請求書の記載に思い当たるものがない場合に使う表現) ―Please keep my luggage until my departure. (<ホテルのチェックアウトの際などに>出発まで、私の荷物を預かってください) ―I would like the same dish as those people over there. (<レストランで>あそこにいる人たちと同じ料理をください ―My order has not come yet. (注文した料理がまだきません) ―This is not what I ordered. これは私が注文したものと違います Asahi Weekly, August 5, 2007より
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