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英語でインターネット
世界をうっちゃれ!大相撲サイト国技大相撲。日本のなかでも最も伝統的・日本的な社会と思っていたら、いつのまにか外国生まれの力士がぞろぞろ。こうなったら世界に相撲を普及させて、ワールド・スモウ・クラシック開催を目指しますか。 赤本真理子 朝日ウイークリー 大相撲春場所後の最大の話題は、白鵬の大関昇進でした。横綱朝青龍の好敵手として激しい賜杯争いが期待され、ファンはワクワクですね。このふたり、ともにモンゴル出身なのはご存知の通りです。 春場所の優勝は朝青龍で、3賞は白鵬が殊勲賞と技能賞、旭鷲山が敢闘賞、安馬が技能賞と、全員モンゴル出身力士でした。千秋楽にはモンゴルのエンフボルト首相まで臨席し、さながら「モンゴル場所」なんて言う人もいました。 モンゴルばかりではありません。ブルガリア出身の琴欧州、ロシアの露鵬、グルジアの黒海、さらには出世街道爆走中の十両・把瑠都(エストニア)など、外国出身の有力力士はほかにもメジロ押し。内部から起きた国際化の波は、競技自体の国際化へと波及していくのでしょうか? というわけで、大相撲の英語サイトを探してみたら、本家本元・日本相撲協会のサイトに英語版がありました(www.sumo.or.jp/eng)。Hakuho Promoted To Ozekiといったニュースやチケット情報などのほかに、番付や各取組の勝敗も調べられるようになっています。 勝敗表には決まり手も記入されていて、そこをクリックすれば、技の説明がイラスト付きで出てきます。たとえば春場所初日、安馬が大関魁皇を破った一番の決まり手は「ひっかけ」でした。 Hikkake (arm grabbing force out) - In this technique the attacker will drive his opponent out of the ring by grabbing his arm with both hands ...(後略) 技のあれこれが分かってくると、相撲がより面白くなりますよね。 番付からアクセスできる各力士のプロフィール(本名、生年月日、身長、体重、これまでの戦績など)には、過去1年間の本場所での決まり手を分類した円グラフも付いています。 たとえば朝青龍。ここ1年では寄り切りで勝つことが最も多くて27%、次いで押し出しの16%でした。これに対し、大関千代大海は勝ち星の30%がはたき込み、大関栃東はなんと4割以上が押し出し勝ちと、各力士の特長が分かります。 さて、この辺でご本家サイトを後にして、英語で相撲情報を掲載している個人サイトものぞいてみましょう。石田三千代さんによる Sports Info Japanサイト(www.t3.rim.or.jp/~sports) は、野球、サッカー、ボクシングなどとともに大相撲もカバーしています。毎場所、各日の結果を簡潔にレポートしているので、場所全体の流れを後から振り返りたい時にも便利です。また、角界のスターを紹介するセクションがあって、現役人気力士のほかに、双葉山、大鵬、北の湖など、歴代の名力士たちの記述も載っています。たとえば、こんな風―― He was nicknamed "wolf," as he had piercing eyes and a muscular body. 誰のこと? そう、第58代横綱千代の富士です。 その千代の富士を思わせる力士のイラストを掲げたSumotalk.com(www.sumotalk.com) は、相撲好きのKenji HeilmanさんとMike Wesemannさんが 2002 年に始めたサイト。サイトの自己紹介にあたる About Us のコーナーに、次の文章がありました。 Sumotalk was initially targeted to English speakers living in Japan who had access to the live sumo bouts and were interested in sumo, but who couldnユt understand Japanese; however, after the launch of the web site, it soon became apparent that a huge underground of sumo fanatics existed all over the world. なんと心強い。これなら相撲が世界のスポーツになる日も、まんざら夢ではありません。 ふたりで始めたSumotalkも参加メンバーが増えています。レギュラーのcontributorsのプロフィールを見ると、日本在住か滞在経験のあるアメリカ人、イギリス人、カナダ人といった顔ぶれのようです。 ニュースの更新は早く、角界の話題がこまめに取り上げられているところを見ても、参加者たちの熱中ぶりがうかがえます。世界の相撲ファンにとっても貴重な情報源でしょう。ただし、評論はかなり辛口。愛あればこそ、でしょうか。国際化するということは、より厳しい目にさらされるということかもと、考えさせられました。
Asahi Weekly, April 16, 2006より
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