星が昼間に姿を現し、動物園の動物たちは落ち着きを失って走り回り、コオロギが鳴き、鳥は鳴き声をひそめ、そして冷たい闇が大地を覆う。8月21日、米国では第一次世界大戦以来初めて、西海岸から東海岸まで(地球から見て月が太陽を完全に覆い隠す)皆既日食が観測された。

 何百万という米国人がこの天体ショーを驚きの目で見つめ、いわゆる皆既日食の通り道にあたる特等席は、米大陸の(西海岸の)オレゴン州から(東海岸の)サウスカロライナ州までの4200キロにまたがった。

 太陽が完全に月の陰に隠れる皆既帯の幅は、96キロから113キロにすぎなかった。