英国のリーチ工房で 1965年頃(提供:Crafts Study Centre, University for the Creative Arts.)
「楽焼走兎図大皿」1919年 大原美術館蔵
「ガレナ釉筒描グリフォン文大皿」1952年、英国/アサヒビール大山崎山荘美術館蔵/撮影:四方邦熈
「緑釉櫛描水注」1954年、大分県小鹿田/日本民芸館蔵
「黒釉花瓶」1965年頃、英国/益子陶芸美術館蔵
東洋と西洋の文化の融合のために生涯をかけた英国の陶芸家、バーナード・リーチ(1887-1979)の生誕125年を機に、代表作約120点を一堂に展示する「東と西の出会い 生誕125年バーナード・リーチ展」が開かれます。
幼少期を明治時代の日本で過ごしたリーチは、10歳で英国に渡りましたが、日本への憧れを抱き続けて22歳で再び来日しました。そして、のちに「民芸」――「用」と「美」を併せ持つ工芸――の運動を起こす柳宗悦や、富本憲吉、河井寛次郎、浜田庄司ら同年代の芸術家たちと親交を深めていきました。24歳で体験した楽焼きをきっかけに陶芸にひかれ、本格的に制作活動を始めます。「日常に便利で、美しく、存在することに意味のあるものを作りたい」。民芸の精神の追求の始まりでした。
その後、英国に戻って工房を構えたあとも、たびたび来日して各地の窯を巡っては地元の陶工と作品を作り、ときには指導しながら、理想を模索し続けました。英国と日本両文化への深い理解を背景に、訪れた先々の土地の土、釉薬、火を使って作品を作り続ける中で、次第にそのスタイルは国際的な域に達して世界中で高く評価されたのです。
本展では、陶磁器約100点、素描、版画約20点で、年代と制作地ごとの代表作を展示します。作品に表れる温かい美しさの変遷には、リーチの人生が映し出されています。「用の美」を尊び、92歳で亡くなるまで求め続けた「東と西の結婚」を、作品を通してご覧ください。
■東と西の出会い 生誕125年バーナード・リーチ展
■会期・会場:
2012年 8月29日(水)〜 9月10日(月) 東京・日本橋高島屋=終了しました。
9月19日(水)〜10月 1日(月) 神奈川・横浜高島屋=終了しました。
10月10日(水)〜10月22日(月) 大阪高島屋=終了しました。
10月31日(水)〜11月11日(日) 京都高島屋
■観覧料
一般800円、高校・大学生600円、中学生以下無料
■お問い合わせ 京都高島屋 075−221−8811(代表)
主催:朝日新聞社
協力:アサヒビール大山崎山荘美術館、日本民藝館