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日本全国で行われた発掘調査の成果を紹介する毎年恒例の展覧会「発掘された日本列島2013」です。32遺跡から発掘された500点を超える出土品を一挙に紹介します。
ほぼ完全な形で発掘され、顔がミミズクに似ていることから名付けられたミミズク土偶(縄文時代、茨城・上境旭台貝塚)や、同時代では類例がなく、後の備前焼細工物とも異なる不可思議な備前焼の陶馬(近世、岡山・備前陶器窯跡群)など、縄文時代から近世まで日本の歴史が感じられる貴重な品々が集います。
今年は、歴代の天皇や皇室の祖先の墓として宮内庁が管理する陵墓などから出土した埴輪(はにわ)13点も特別展示されます。同庁陵墓課に陵墓調査室が設置されて50年目の節目にあたることから、これまでの成果を広く公開することになったものです。
出展される埴輪はいずれも選りすぐりのものばかりで、これだけの埴輪が全国巡回するのは初めて。宮内庁と地元の堺市とが共同調査して話題になった大阪・御廟山(ごびょうやま)古墳からは、囲・家形埴輪(かこい・いえがたはにわ)が出展されます。祭殿とみられる家を塀が取り囲む埴輪で、塀には開閉できる扉もついています。同種の埴輪では最大級の大きさで、このような扉がついている例もないという貴重な一品です。ほかに、当時の馬の姿や馬具が忠実に再現されている馬形埴輪(大阪・仁徳天皇陵古墳)なども展示されます。
地元の発掘成果を紹介する「地域展」では、「ふくしま再生と文化財」と題し、江戸時代以降浜通り地方で盛んだった製塩や、相馬野馬追と馬産、伝統工芸品などを展示。地元の歴史と伝統文化に触れることができます。また、縄文時代の津波の痕跡や東日本大震災後の取り組みについてのパネル展示もあります。
■「発掘された日本列島2013」
■会期:8月3日(土)〜9月13日(金)
■会場:福島県文化センター(福島市春日町5−54)
■開館時間
月〜金:10:00〜17:00
土・日:10:00〜19:00
入館は各閉館時刻の30分前まで
■会期中無休
■観覧料:一般300円、大学生100円、高校生以下無料
■問い合わせ:024・534・9191(福島県文化センター)
◇記念講演会
(1)8月4日(日)13:30〜
会場:福島県文化センター 小ホール
講師:水野正好氏(元興寺文化財研究所所長)
「世界遺産登録へと進む―世界最大の墳墓 百舌鳥・古市古墳群―」と題し、百舌鳥・古市古墳群を中心に講演します。
(2)9月1日(日)13:30〜
会場:福島県文化センター 小ホール
講演者:近江俊秀氏(文化庁記念物課文化財調査官)
斎野裕彦氏(仙台市教委文化財課)
山内幹夫氏(福島県文化振興財団遺跡調査部)
発掘調査で判明した過去の災害の痕跡や、古文書などに伝わる災害の伝承のほか、東日本大震災で被災した東北3県の復興事業にともなう発掘調査についても紹介します。
※いずれも無料、先着350名ずつ
■巡回のお知らせ:
・長野・松本市立博物館 9月21日(土)〜11月4日(月)
問い合わせ:0263・32・0133
・大阪・高槻市立今城塚古代歴史館 11月12日(火)〜12月23日(月)
問い合わせ:072・682・0820
・福岡・九州国立博物館 2014年1月1日(水)〜2月16日(日)
問い合わせ:050・5542・8600
主催:文化庁、東京都江戸東京博物館、福島県文化振興財団、松本市立博物館、高槻市教育委員会、九州国立博物館
共催:宮内庁
協力:全国公立埋蔵文化財センター連絡協議会、全国埋蔵文化財法人連絡協議会、元興寺文化財研究所、朝日新聞出版社、朝日新聞社
後援:全国史跡整備市町村協議会