母子が戦火を逃れて川を渡る様子をとらえた「安全への逃避」。この写真でピュリツァー賞を受賞したカメラマン、沢田教一は、ベトナム戦争での米軍への同行取材を通して輝かしいキャリアを築きました。世界報道写真コンテスト2年連続大賞やロバート・キャパ賞受賞など、高く評価された沢田の写真は、凄惨な戦争の姿を広く世に伝えています。

前線に立ち続け、戦争の核心に迫った沢田は、34歳で殉職しました。傷つき疲弊した兵士や逃げまどう市民の表情など、沢田の眼差しがとらえた人々の姿は、戦争の理不尽さをより際立たせています。本展では、有名な戦場写真に加え、故郷・青森の風景や東南アジアの人々の表情と生活を切り取った写真も併せて展示し、沢田の人物像を浮かび上がらせます。

沢田の妻・サタさんの全面協力の下、沢田のカメラマンとしての生涯を語る150点以上の作品を紹介する今回の展示。新たに収録したインタビューも加え、関係者の言葉も交えて業績を振り返ります。

■「写真家 沢田教一展 ――その視線の先に」

■会期:2017年8月16日(水)から28日(月)

■会場:日本橋高島屋 8階ホール(東京・日本橋)

■開館時間:午前10時30分~午後7時30分 (最終日は午後6時まで。入場は閉場の30分前まで)

■休館日:会期中無休

■観覧料:一般800円、大学・高校生600円、中学生以下無料

■問い合わせ:日本橋高島屋(03-3211-4111)

主催:朝日新聞社

企画協力:沢田サタ

協力:山川出版社