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朝日賞・大佛次郎賞・大佛次郎論壇賞の贈呈式、11人を表彰

2008年01月29日

 学術や芸術などの分野で卓越した業績を上げた個人・団体に贈る07年度朝日賞、優れた散文をたたえる第34回大佛次郎賞、政治・経済・社会・国際関係・歴史などの秀でた論考を顕彰する第7回大佛次郎論壇賞の合同贈呈式が29日、東京・日比谷の帝国ホテルであった。

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記念撮影する(前列左から)山中伸弥さん、福山幸夫さん、石井桃子さん、竹本住大夫さん、宮崎照宣さん、最相葉月さん、(後列左から)戸田達史さん、遠藤玉夫さん、朴裕河さん、湯浅新治さん、吉田修一さん=29日午後、東京・日比谷で

 朝日賞を受けた8人(5組)に正賞のブロンズ像と1組につき副賞500万円、大佛次郎賞と大佛次郎論壇賞の3人には賞牌(しょうはい)と副賞200万円がそれぞれ贈られた。

 朝日賞の児童文学者で100歳の石井桃子さんは、「やはり私の声でお礼を申し上げなければならない」とマイクをとり、詩的な言葉を重ねつつ喜んだ。友人の松岡享子・東京子ども図書館理事長が後を引き取って、「石井さんは『時々の偶然のえにしに導かれて今日まで歩み続けた』と述べておられるが、子どもの本の世界が石井桃子を選び取ったとの思いを深くしている。あらゆるお仕事を通して、求めるべき質の高さを常に示してくださった」と添えた。

 同じく朝日賞の自然科学分野の受賞者の1人、万能細胞作製の新手法を開発した京都大教授の山中伸弥さんは、手術が下手だった整形外科医時代のエピソードを披露。「縁あって万能細胞の研究にかかわることになり、皮膚の細胞から万能細胞を作り出すことができた。今後、一日も早く研究を完成させ、患者さんの役に立つよう、若い仲間とがんばっていきたい」と時折、涙で声を詰まらせながら、あいさつした。

■朝日賞

◇児童文学者・石井桃子さん(100)=「クマのプーさん」などの翻訳をはじめとする日本の児童文学への持続的な貢献

◇人形浄瑠璃文楽大夫・竹本住大夫さん(83)=人形浄瑠璃文楽への多大な貢献と、現役最高峰の大夫としての芸の確立

◇東北大学教授・宮崎照宣さん(64)、産業技術総合研究所研究グループ長・湯浅新治さん(39)=トンネル磁気抵抗効果(TMR)の発展と応用に関する研究

◇東京女子医科大学名誉教授・福山幸夫さん(79)、大阪大学教授・戸田達史さん(47)、東京都老人総合研究所研究部長・遠藤玉夫さん(53)=福山型筋ジストロフィーの発見とその類縁疾患における病態の解明

◇京都大学教授・山中伸弥さん(45)=万能細胞作製に関する新手法の開発と実証

■大佛次郎賞

◇吉田修一さん(39)「悪人」(朝日新聞社)

◇最相葉月さん(44)「星新一 一〇〇一話をつくった人」(新潮社)

■大佛次郎論壇賞

◇朴裕河(パク・ユハ)さん(50)「和解のために」(平凡社)

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