展示された絵画を見る人たち
講演をするルーヴル美術館のマルク・バスク美術工芸部長
「ルーヴル美術館展 フランス宮廷の美」(朝日新聞社など主催)が4月26日、神戸市立博物館で開幕しました。
来場者はルイ15世、16世の時代を彩った王宮文化を伝える華やかで凝った装飾品やタペストリーなどを眺め、当時の豪奢な雰囲気を味わいました。
開幕初日には、ルーヴル美術館美術工芸部長のマルク・バスクさんが講演。展示されている王妃マリー・アントワネットの愛用品や宮殿などに伝わる品々を中心に、スライドを見せながら解説しました。
バスクさんは「マリー・アントワネットは母親のマリア・テレジアから東洋に傾倒する美意識を受け継いだ」と説明し、蒔絵をほどこした対の水差し、香入れとあずまやをかたどった置物などを紹介しました。
王妃は磁器も好きで、中国製「香水の泉」「鸚鵡(おうむ)の置物」のように鮮やかな単色の作品を集めたといいます。ベルサイユ宮殿などで頻繁に模様替えをし、「部屋を一つの美術品のように作り替え、家具や壁などすべてを調和させる才能があった」。宮廷では徹底した贅沢志向だったが、家族との生活ではシンプルで質素な趣味だったそうです。
バスクさんは「展覧会を通して、アントワネットがどんな人だったか、処刑台に消える前にどんな苦しみを感じていたかを想像してもらえれば」と話しました。
同展は7月6日まで。一般1400円、大学・高校生1000円、小中学生600円。