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A 「ハラキリ」
Harakiri
(1919年、76分=20コマ/秒上映)
ラングが1919年に映画監督となって撮った初期作品の1本。オペラ「蝶々夫人」を翻案したもので、長崎が舞台になっているが、ハンブルグ民族博物館から衣装や小道具を借り、ベルリン郊外で撮影した。映画の道を歩む前に、日本を含むアジア各地を旅行したラングのエキゾチズムがうかがえると同時に、当時ヨーロッパで大衆レベルでも流行していた東洋趣味を見ることができる。日本劇場未公開。染色版。 |
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B 「ドクトル・マブゼ」
Dr. Mabuse, der Spieler
(1921年、I 前編154分・II 後編115分=20コマ/秒上映)
敗戦後のドイツの混乱した世相を背景に、精神分析学者マブゼ博士が繰り広げる悪魔的世界をラングは迫力たっぷりに描いた。パートナーのテア・フォン・ハルボウが脚本に参加。ラング最初のヒット作品となり、その後も<マブゼもの>を1933年と60年に自らリメイクする。前編「大賭博師:時代の鏡像」後編「地獄:我らの時代の人間劇」の2部構成だが、当時の日本では2つを併せた短縮版が上映された。 |
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C 「ニーベルンゲン」
Die Nibelungen
(1923年、I 前編140分・II 後編146分=20コマ/秒上映)
ドイツの神話「ニーベルンゲンの歌」を、テア・ファン・ハルボウが自由に脚色し壮大なセットを使って撮影した英雄叙事詩で、当時のドイツでは愛国主義的映画として評価された。全体の製作期間は2年間近くを要し、撮影だけでも31週をかけたが、第一次大戦後の大インフレのために製作費は極端に安かった。2部構成で、第1部は「ジークフリートの死」、第2部は「クリムヒルトの復讐」。 |
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D 「メトロポリス」
Metropolis
(1925年、122分=24コマ/秒上映)
未来都市メトロポリスを舞台に、地上に住む資本家と地下に住む労働者の闘争と愛を描いた壮大な作品で、600万マルクの製作費は、ウーファ撮影所の経営を危うくしたと言われる。ラングが旅行で前年に見たニューヨークの摩天楼は、既に準備中だったこの映画に大きな影響を与えた。ミュンヘン映画博物館が中心になって、世界中のフィルムアーカイヴが協力し、復元版を制作した映画史上の傑作。 |
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E 「スピオーネ」
Spione
(1928年、149分=24コマ/秒上映)
「メトロポリス」でお金を使いすぎたラングが、初めて自らの資金で製作した映画。国家機密を盗む情報部隊を描いた映画で、トロツキー率いるロンドンのソ連代表部スパイ部隊がモデルとされる。女性にだまされて機密文書を盗まれた日本の外交官マツモトが、ハラキリをするシーンでも有名。公開当時の評価は低かったが、近年はラングの最高傑作と言われている。今年のベルリン国際映画祭で最新復元版が上映。 |
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F 「月世界の女」
Frau im Mond
(1929年、168分=24コマ/秒上映)
月にあるという大きな金鉱を求めて月世界旅行を企てる人々を描いた映画で、壮大なロケット発射のシーンは現在見ても迫力十分である。精緻なセットによるSFにサスペンスとロマンスがほどよく加味された秀作で、月に一人残されたと思ったヘリウスが、フリーダを見つけるラストもすばらしい。ラング最後のサイレント映画。ドイツ連邦アーカイヴとムルナウ財団が中心になって復元した。 |
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