現在位置:asahi.com>ファッション&スタイル> 記事

ズボンずり下げたら禁固刑 米各地で「腰パン」禁止条例

2007年09月27日

 ズボンをずり下げてはくファッション、いわゆる「腰パン」を禁止する条例が、全米各地で作られ始めた。罰金や禁固刑が科せられる場合もあり、「公衆道徳の問題」「人種差別では」と若者の風俗をめぐって論争を引き起こしている。

写真

米ニュージャージー州トレントンで、だぶだぶのジーンズをずり下げてはく若者たち=AP

 ズボンを腰からずり下げたら、罰金150ドル(約1万7000円)か、15日の禁固刑――。ルイジアナ州のマンスフィールドでは今月、そんな条例が施行された。

 地元警察のドン・イングリッシュ署長は「一時の流行かと思ったが、下品な着こなしが続いている。条例を作る必要を感じ、市長と相談した。多くの市民に歓迎されている」と話す。

 腰パンが流行し始めて15年以上たつが、眉をひそめる大人も少なくない。ルイジアナ州では5市町で同様の動きがあり、デルカンバーでは禁固6カ月以下の刑を科す条例が成立。ニュージャージー州トレントン、ジョージア州アトランタの議会でも、同様の条例が審議されている。

 市民団体の米自由人権協会(ACLU)は、この動きを「人種差別的」と批判。ルイジアナ支部のマージョリー・エスマンさんは「これらの条例は明らかにアフリカ系米国人の若者を標的にしている。警察に特定の人々がねらい撃ちされるのが心配だ」と話している。

〈腰パン〉だぶだぶのズボンを下着が出るほど下げてはくファッションは、90年代初めにヒップホップ系アーティストが始め、アフリカ系米国人(黒人)の若者を中心に流行した。自殺防止でベルトが使えない刑務所が発祥の地という。米国ではサギーパンツ、日本では腰パンなどと呼ばれる。

このページのトップに戻る