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ゴルフ、脱「接待」 女性はおしゃれに・男性は健康作り

2008年7月20日

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写真酒を飲みながらゴルフシミュレーションを楽しむ人たち=名古屋市中区、加藤丈朗撮影

 ここ数年、ゴルフの人気が高まっている。若手プロの活躍もあり、最近は、初心者の女性がファッションや余暇の一つとして楽しんでいる。健康作りのためにと、クラブを手にする人もいる。サラリーマンの「接待ゴルフ」というイメージが、変わりつつある。

■お酒や食事楽しみながら

 名古屋市中区錦3丁目の複合商業ビル「サンシャイン栄」に6月、「ゴルックス」がオープンした。バーカウンターがあるラウンジの奥に、バーチャルゴルフのブースが五つある。

 最新鋭のゴルフシミュレーターが設置され、スクリーンに映し出されるコースに向かってボールを打つ。方向や飛距離などはセンサーが感知して算出する。コースは国内外の実在のものだ。

 VIPルームは1部屋1時間6千〜1万円。それ以外のブースは同5千〜8千円。4人なら2時間で9ホールくらいプレーできる。ブースでも飲食ができ、夕方からは仕事帰りに酒を飲んだり食事を楽しんだりしながらボールを打つ人が多い。

 現在の会員は約500人。店長の寺西健一郎さんによると、午後6時からの稼働率は90%だ。多くは30〜50代が利用しているという。

 市内の会社に勤める長瀬達雄さん(47)ら、職場の仲間10人が楽しんでいた。中井晴美さん(32)は、ゴルフ経験はないが「楽しい。レッスンを受けたくなりました」。数回コースに出たことがあるという柿坂洋子さん(28)は「失敗してもいいし、好きな時間だけできるから、コースに出るよりこっちの方が楽しいかも」と話す。

 運営する「amkユイマール」の日高正博取締役は、「新しいゴルファーは、ゴルフをファッションやリゾートなど、余暇を過ごす要素の一つとしてとらえている」と分析する。

■若手女子プロの活躍刺激に

 女性が増えた要因の一つに、女性誌がゴルフを取り上げるようになったことがあげられる。カラフルなウエアを身にまとったモデルが紙面を飾る。

 25歳以上の女性をターゲットにした「Ane Can」(小学館)は、5月号の別冊付録でゴルフを特集。最新のゴルフウエアやクラブなどを紹介した。

 最初は、流行に敏感な読者モデルにゴルフをしている女性がいたことなどがきっかけだった。その後は、専属モデルもゴルフを始めて、流行が加速したという。若手女子プロの影響も大きい。嶋野智紀編集長は「都会的なものとは違う魅力がゴルフにはある。普段とは違うファッションができるのも、うけた要因」と話す。読者からは「読んで初めて練習場やコースに行った」という声も多い。

 女性向けファッションゴルフ雑誌「Regina」は、06年10月に創刊した。発行元のALBA(東京)の担当者によると、30代前半の女性が読者層だ。「自分をどう演出できるかというのが中心で、うまくなることには興味を持たない人も増えている」という。

■気分転換・ストレス解消

 一方で、上達志向や健康志向もゴルフ熱を支えているようだ。

 名古屋市中区栄2丁目に6月にオープンした「ゴルフステーション栄」は、完全予約制のインドアゴルフスクールだ。スイングを録画できる機械が設置され、映像には線を描いたりして、客観的に分析できる。3打席しかないため、一人についてプロが見る時間も長くなるという。

 レッスンをする請川賢一プロは「録画した映像を見せて指導をすると納得してもらえる」と話す。金成孝志社長によると、ここで初めてクラブを握る人もいるという。

 愛知県春日井市にある練習場「ザ・モール春日井ゴルフヤード」。定年後にゴルフを始めた男性(63)は「運動不足解消です。リフレッシュできます」と汗を流していた。会社員の女性(44)は「体を動かすと寝起きも良くなるし、仕事の気分転換でストレス解消にもなる」と話す。

     ◇

 ゴルフ場と練習場の来客数 東海と北陸の210以上のゴルフ場が加盟する中部ゴルフ連盟によると、加盟ゴルフ場の来客数は05年が約875万人、06年は880万人、07年は935万人で増加傾向にある。野口敏郎事務局長は「今後もレクリエーションとしてのゴルフはプレーの回数が増えると思っている」と予測する。

 経済産業省の特定サービス産業動態統計調査によると、全国のゴルフ場の利用者数は減少傾向にあったが、06年以降回復傾向にある。

 全国のゴルフ練習場は05年ごろから利用者数の回復傾向が続いている。07年は年間を通じて対前年同月比がプラスになった。東海3県を中心に110以上のゴルフ練習場が加盟している中部ゴルフ練習場連盟の揖斐勝事務局長は「ここ1年くらいは増えてきている。ゴルフを一度離れた年配の人たちが戻ってきているようだ」と話している。(永友茂則)

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