現在位置:asahi.com>ファッション&スタイル>ビューティー> 記事 6月に急逝したフェレの遺作なども披露 ジャン・フランコ・フェレ2007年09月27日 未来的なモチーフが主流だった今年の春夏とはうって変わって、08年春夏ミラノコレクションにはナチュラルなムードが漂っている。
ゆったりとした、しわ加工のミニドレスや、リゾート地で着るようなパジャマ風のフレアパンツ。色は砂や土を思わせるアースカラーが中心だ。カラフルなブライトカラーも多いが、人工的な匂いはせず、植物や果物、海など自然界から得たような色目になっている。髪は風に吹かれたようにぼさぼさで、足元も茶のナチュラルレザーのサンダルが目立つ。 ナチュラルとは言っても素朴ではなく、クールに都会的に仕上げてある。そうしたさらりとした控えめな表現は、現代のエコロジー意識の反映や、神秘的な自然界へのオマージュともみてとれる。 6月に急逝したジャン・フランコ・フェレの遺作を含むコレクションが24日夜に披露された。フェレの得意だったプリーツやフリルの優雅なブラウスを基本に、ゆったりとしたフレアパンツとの組み合わせで、いつになくリラックス感あふれる作品を揃えた。パーカやスエットパンツなどスポーツの要素を取り入れながら、品良くドレスアップさせたフレアパンツスタイルが中心。これまでのフェレらしい厳格な構築性はないが、今シーズンらしいナチュラルな気分がうまく表現されている。花を思わせるブラウスやシフォンのドレスの優しい雰囲気は、後を引き受けたデザインチームのフェレへの敬意がにじんでいた。ただ、最後のショーにもかかわらず、思いのほかスタッフや観客の盛り上がりはなく、静かな幕引きとなった。 後任は、ニナ・リッチのデザイナーだったラース・ニルソンが担当すると、地元紙が報じている。(編集委員・高橋牧子) ◇写真は大原広和氏撮影 |