現在位置:asahi.com>ファッション&スタイル>ビューティー> 記事 強く華やか エコも意識 07年ファッション回顧2007年12月26日 可愛らしさから強さへ。レディースを中心にトレンドの変化がみられた1年だった。08年春夏コレクションは華やかな色柄が主流に。国内では、東京を中心に海外ブランドの旗艦店が続々オープンした。新富裕層を狙い、中国市場もにらんでいるようだ。
レディースは数年続いた甘く可愛らしいスタイルが一転、優雅で、毅然(きぜん)とした強さを感じさせるスタイルが主流になった。 春夏は脚を大胆に露出し、デザインはシンプルなマイクロミニが席巻。秋冬は20〜70年代の優美なクラシック調をハイテク素材などでモダンに。量感あるコートやニットが注目され、1枚で気分が変えられるドレスが人気を集めた。 ミラノやパリの08年春夏コレクションは華やかな色や柄が復活。過去の参照だけでなく、社会の状況をモードに反映させようとする意識が、モダンアートの手法につながった。テーマは重くても素材や形、実重量はどんどん軽くなった。同時に、環境の危機を訴える演出が目立ち、天然素材や自然の色柄が多用された。 環境といえばエコバッグ人気。アニヤ・ハインドマーチのものは夏の日本発売の前日から長い列ができた。 メンズでは、少年のように細身のスタイルでトレンドをリードしたディオール・オムのエディ・スリマンが退任。08年春夏は、リゾートウエアのようなリラックス感、軽やかな透明感を感じさせる服が目立った。 国内では「東京発日本ファッション・ウィーク」(JFW)がこの夏で5回目に。中心イベントの東京コレクションは約40ブランドが参加したが、20以上が10〜11月に独自にショーを開催、会期が分散した。海外への発信力を強化したいJFWの趣旨と食い違った。 そうした中でも「メルシーボークー、」(宇津木えり)や新進の「まとふ」(堀畑裕之、関口真希子)、ソマルタ(廣川玉枝)らが充実したショーを見せた。 また「御三家」ブランドにも新しい動きが。ヨウジヤマモトからワイズ・レッドレーベル(鈴木道子)が東コレにデビューし、リミ・フゥ(山本里美)はパリ・コレ進出。イッセイミヤケの藤原大がパリで初コレクションを披露し、コムデギャルソンも「ガンリュウ」(丸龍文人)がパリで展示会を開いた。 ストリートは、スカート丈が短くなってレギンス(スパッツ)やカラータイツが人気に。パンツもショート丈やマイクロ丈が中心。秋冬の注目アイテムだったブーティはバランスが取りにくいためか、期待されたほど広がらなかった。 今年も海外高級ブランドの旗艦店が次々できた。東京・銀座にはアルマーニやブルガリなどのビルが出現。レストランやスパなどを併設し、生活全般のラグジュアリーを提案する。 消費スタイルの変化やユーロ高で、海外ブランドは日本での売り上げが伸び悩む。銀座出店で中国などアジア市場への波及効果を狙うようだ。10月にはフェンディが北京郊外で大規模なショーを開いた。「中国シフト」は加速しそうだ。 ◇ショーの写真はすべて大原広和氏撮影 |