現在位置:asahi.com>ファッション&スタイル>ビューティー> 記事 ロシアン・ロッカーを思わせる グッチ2008年01月15日 メンズファッションの方向性を決定付けるといわれているミラノ・メンズコレクション。3日目を迎えた14日ともなると、08〜09年秋冬スタイルのキーワードがいくつか浮かんできた。たとえば、「リラックス」。めまぐるしく変化する現代社会の中で、質の高いゆとりを求める流れからか、部屋着のようなジャージーパンツや体をすっぽり包むビッグコートがトレンドになっている。また、そうした傾向の行き着く先として、ラフでナチュラルなボヘミアンスタイルを多くのブランドが手がけている。豪華な素材やフォーマル、スポーツなどとのスーパーミックスで、現代的に仕上げている。
フリーダ・ジャンニーニが手がけるグッチは、ボヘミアンの要素を取り入れながら、歯切れの良いスタイリッシュなロックスタイルを並べた。テーマは「ロシアン・ロック」。“ジプシーパンク”のバンド、ゴゴール・ボルデロやその音楽からインスピレーションを得た。ロッカーを思わせるほっそりとしたソフトショルダーのジャケットとローライズのパンツを基本に、フォークロア調のペイズリー柄シャツや大判ストールを合わせてレイアードする。ベルベットのコートの腰を絞るのは、ロシアの古いテキスタイルから柄を起こしたスカーフや民族調の編みひも。アストラカンのライダースジャケットをはじめとして、ゴージャスな素材をエッジの効いたデザインに落とし込んだ。 モスキーノはクラシックなメンズアイテムに、玉虫色やネオンカラーで新味を加えた。ボックスシルエットのツイードの4分の3丈ジャケットやケープに、ネオンカラーのエナメル靴が合わされた。 ジュリアーノ・フジワラは創始者の藤原善章の亡き後を継いで、28歳のマツムラ・マサタカがデザインしている。若者のリラックス感を表すとして、ヒップホップスタイルをベースに、モダンなストリートスタイルを並べた。(編集委員・高橋牧子、写真は大原広和氏撮影) |