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パリ・オートクチュールコレ開幕

2008年01月22日

 08年春夏パリ・オートクチュールコレクションが21日に開幕した。4日間の会期中、26ブランドがパリ市内の各所でショーを行う。また、世界中からバイヤーやジャーナリストが集まるこの時期に合わせて、新進や老舗など約20ブランドがショーを開くほか、有力ブランドの08〜09年秋冬プレコレクションやハイジュエリーの新作展なども披露される。

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クリスチャン・ディオール(08年春夏パリオートクチュールコレクション)

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ジョルジオ・アルマーニ・プリヴェ(08年春夏パリ・オートクチュールコレクション)

 初日の21日、特に印象的だったのは、クリスチャン・ディオールだ。会場はブーローニュの森のポロ競技場に特設テント。ステージに水をたたえた池を設置し、天井から下げたドレープのカーテンを下でくねるようにモデルを歩かせた。

 作品には、このただ一度のショーだけでもドレープ博物館が開けるのではと思うほど多彩で芸術的なドレープが満載された。張り出したスカートの中の花びらのようにひだを寄せたり、布を大きくたわめて複雑に折ったり。花の色の華麗なフェミニンドレスをさらに豪華に見せたのが、おびただしいスパンコールししゅう。創始者ムッシュ・ディオールをほうふつとさせる50年代〜60年代調のドレスやコートは、裾や背中に大きな量感を盛られるが、どこかに必ず極細の部分を取り入れて対比を際だたせた。なんとも華やかで、浮世離れしたゴージャスな服の数々に圧倒される。

 一方、ジョルジオ・アルマーニ・プリヴェは、手の込んだししゅうなどの豪華さは同じだが、着る人やシーンが想像できる、いわば究極のリアルクローズ。シュールレアリスムの絵画などのモチーフを、スパンコールししゅうやプリーツ、タックといった手仕事で服に大胆に描いているので、服自体が工芸品のように見えてくる。といっても、多くはドレスではなく、ブラウスのようなジャケットとスカートの組み合わせのため、合理的だ。顧客も招いた観客席は黒一色だが、ランウエイにはいつになくフクシャやイエローなど明るい色も並んだ。

 このショーは開始が約一時間半も遅れた。当初は女優のソフィア・ローレンやヒラリー・スワンクら15人ものセレブリティの着席を待つためとうわさされた。しかし、ディオールから駆けつけたモデルたちの、重力に逆らうように立ち上がったヘアスタイルをほどくためとの理由もあったという。(編集委員・高橋牧子、写真は大原広和氏撮影)

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