現在位置:asahi.com>ファッション&スタイル>ビューティー> 記事 軽く自由にドレスアップ ランバン2008年01月22日 08〜09年秋冬パリ・メンズコレクションの最終日の20日は、注目の2ブランド「ランバン」と「ディオール・オム」のショーが目玉になった。どちらも今シーズンの最も大きな傾向であるドレスアップスタイルを、そのブランドらしい手法で料理したのが印象的だ。
ルカ・オッセンドライバーが手がけるランバン。三つぞろいのスーツやフォーマルスタイルに、グレードの高さだけでなく、形やディテールの新しさも盛り込んだ。丈の短めのジャケットに、くるぶしまでの九分丈パンツや、スキーパンツ、モトクロスパンツのデザインを取り入れてバランスを変えた。色は、ベージュやグレー、グリーンなどの柔らかい同系色の組み合わせ。ジャケットの肩の微妙なギャザーや背中の太めのタブベルト、裾のラインのルーミーな加減などちょっとしたディテールにパリの老舗らしいニュアンスを加える。イタリアのクラシコや英国のサビルローにはないそんな軽さや自由さが宿っているのが魅力だ。 ブランド全体を監修しているアルベール・エルバスはショー後のバックステージで、「形や素材、ディテール、色などすべてのバランスに気を配り、しかも軽くみせることが重要だった」と語った。 ディオール・オムはこのショーのためだけにテントを設置し、12人の管弦楽団のライブ演奏を行うなど豪華でいかにも気合が入っていた。メンズ全体のトレンドを引っ張ったエディ・スリマンからクリス・ヴァン・アッシュに変わって2シーズン目。いまひとつ新生ディオールとしての流れを作りきれない中で、今回が正念場だからというわけだろう。 作品はタキシードカラーのジャケットに側章つきのパンツというエレガントな組み合わせが中心。スリマンからのラインを踏襲した極細ラインで、しかも9割が黒。薄暗い中でシルエットが色濃く浮き上がる。ガラスのように光沢のあるレザーブルゾンなど凝ったぜいたくな素材は明かりが乏しくても一目瞭然だ。途中から一転して太いタックパンツを登場させて、シルエットを対比させる。あえてダサさを狙ったようなリアルクローズを見せた自分のブランドとは対極の、隙のない端正な世界観を作った。次の新しさを探すよりもディオール・オムらしいスタイルに徹することで、多大な期待に応じたようだ。(編集委員・高橋牧子、写真は大原広和氏撮影) 注目アイテムPick UP - ゆとりのあるライフスタイル asahi.com SHOPPING
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