現在位置:asahi.com>ファッション&スタイル>ビューティー> 記事 ショーをちりばめたマンハッタンの12時間 NYコレクション2008年02月07日 4日は今シーズン、最も忙しい1日になった。朝9時から夜9時まで、約30のショーや展示会がぎっしり。会場はマンハッタンのあちこちに散らばっているから、すべて見るのは不可能。移動時間を考慮して、1日の予定を組み立てる。
9時からは「ピーター・ソム」。中国系デザイナーが手がけるエレガントで、さりげなくセクシーなドレスを見る。このショーは、マンハッタンの中心部にある主会場、ブライアントパークのテントで行われた。 11時の「マランドリーノ」はミートパッキングと呼ばれる、マンハッタンの西端のハドソン川に近い地区。12時には前衛的なプレッピースタイルの「トム・ブラウン」と別の有力ブランドが重なっていたが、マランドリーノから会場が近いトム・ブラウンへ。サーカス小屋ふうの演出を含めて、楽しいショーだった。 1時のショー会場はパークイーストと呼ばれるマンハッタンの北東部で、2時は再びミートパッキング地区。移動時間を考えて1時のショーを断念。2時から「ハルストン」へ。70年代に人気だったブランドが、新たな出資者とデザイナーによって復活した。「ラグジュアリーなアメリカン・ミニマリズム」とでも呼べそうなドレスの数々に、観客席から歓声があがった。 4時の「サクーン」、5時の「ドゥー・リ」はどちらもミートパッキング地区で。ともに新進のアジア系デザイナーで、素材にこだわった繊細な作品を見せた。 会場が分散する理由の一つとして、現地ジャーナリストが指摘するのは、主会場の使用料。広さによって異なるが、2万5000ドルから5万ドルという。若手にとってはかなりの負担になる。一方、資金力のあるブランドは、そのブランドの世界観やラグジュアリー感に見合った会場を独自に設定する。さらにヨーロッパや南米などブランドも含めて参加希望が増え、スケジュールの過密化、会場の分散化に拍車をかけているようだ。 8時の「プロエンザ・スクーラー」は再びパークイースト地区。1枚の布を折りたたんでプリーツ状の身ごろにするという、独特な造形のジャケットやコートが新鮮に映った。9時のショーはテント会場だったが、間に合いそうもなくこれも断念。 宿泊先に戻ると午後10時。長い1日がようやく終わった。(西岡一正) ◇写真は大原広和氏撮影
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