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ボヘミアン&ロッカー グッチ

2008年02月21日

 08〜09年秋冬ミラノ・コレクション5日目の20日、注目のグッチのショーが開かれた。ランウエイは東欧の民族幾何柄が描かれたじゅうたん。1月に発表したメンズコレクションと同様に、東欧のフォークロアとロックの要素をミックスして、グッチらしく華やかにリッチにまとめた。

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グッチ(08〜09年秋冬ミラノコレクション)

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マルニ(08〜09年秋冬ミラノコレクション)

 シルエットはロッカーのように細く、長い。ロシアの伝統的なシャツのルバシカと極細パンツには、ボヘミアン風に民族柄の布ベルトが巻きつけられ、胸にはメタルのアクセサリーがじゃらじゃらと飾られた。アストラカンなど豪華な毛皮に惜しげもなくフォークロア刺しゅうやスタッズが刺されている。前シーズンよりも実質的になった分、強い余韻は残らないが、ストレートでわかりやすく、スノッブな魅力はある。

 マルニは色や素材、丈や分量をミックスした。異なる要素をミックスする手法は、80年代から様々なスタイルが登場してきた。スポーツとトラッド、フェミニンとマスキュリン、多種を混合したスーパーミックス・・・・・・今シーズンは組み合わせの意外性や対比の効果を単純に狙うのではなく、全体のバランスでいかに上品に仕上げるかがポイントになっている。マルニはそのお手本のようなコレクションだった。ラズベリーピンクやフォレストグリーンなど深みのある色を合わせ、ファーと革、薄布などをミックスして優しくフェミニンに仕立てた。

 ジャーナリストやバイヤーの中では、朝一番に開かれたマルニと夕方5時からのグッチの間に挟まれた8ブランドのショーよりも、展示会やイベントにまわる人が多かった。セルジオ・ロッシやサルヴァトーレ・フェラガモ、チャーチなど革小物のブランドのほか、カシミヤのアニオナなども新作展示会を開いた。

 世界中からファッション関係者が集まるこの期に合わせて、ブティックを開店するブランドが多い。トッズは、ブランド街スピーガ通りの店を高級感のある内装にリニューアルし、その店で新作を披露した。

 フランスの革小物ブランド、ロジェ・ヴィヴィエは、目抜き通りのモンテナポレオーネ通りに旗艦店を開店。1階から3階までの広さ250平方メートルの店は、こぢんまりとしているが、商品の幅が広く、夢のあるキュートな内装が楽しい。フランス人で元スーパーモデルのイネス・ド・ラ・フレサンジュがブランドの「大使」として、自ら店内を案内した。他にアントニオ・マラスもその近くに開いた店をお披露目した。

 モスキーノは、08年秋冬からジーンズラインの「モスキーノ・ジーンズ」の名を「ラブ・モスキーノ」に変えた記念として、イベントを開いた。タイトルは「Where is Love?」(愛はどこに)をもじった「Wear is love?」。新作を着たモデルのカップルが、あちこちで過剰にいちゃつくなどで、来場客にユーモアをふるまった。

(編集委員・高橋牧子、写真は大原広和氏写す)

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