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アジア系デザイナー、NYで台頭 その背景

2008年02月25日

 ラム、リム、チャイ、ワン。ニューヨークのブランドに近年、そんな名前が目立つ。いずれもアジア系デザイナーのブランドだ。日本の店頭でも目につくようになった。新進デザイナー3人のインタビューを通して、アジア系台頭の背景を探った。

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デザイナーのアレキサンダー・ワン

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アレキサンダー・ワン

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デザイナーのフィリップ・リム

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フィリップ・リム

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デザイナーのドゥーリー・チャン

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ドゥー・リー

 今月2日、ニューヨーク。ショーが終わって、デザイナーのアレキサンダー・ワンがランウエーに現れると、アイドルを迎えたかのような歓声が沸いた。

 目立ち始めたアジア系デザイナーの中でも、24歳のワンはぐんと若い。米サンフランシスコ生まれの中国系。パーソンズ・デザイン学校在学中にブランドを起こし、07年春夏コレクションでデビュー。同世代の女性を対象に、ストリート感覚を取り入れ、一躍人気を集めた。

 アジア系が台頭した理由を尋ねると、即座に「市場性」と答えた。「例えばロンドンのデザイナーは創造性を優先し、ショーで終わってしまう。アジア系はデザインと価格のバランスをとる努力をしている」

 フィリップ・リムはタイ生まれの中国系。幼少期に米西海岸に移住した。大学で経営学を専攻してファッションビジネスの世界に入り、05年に31歳でブランドを立ち上げた。それが「3・1フィリップ・リム」。

 「気がついたら服をつくっていた」と言うが、シンプルに見えてテクニックを凝らした服の評価は高い。ニューヨークに続いて、4月には東京に出店する。

 アジア系ブランドの特徴として「さりげなさ、細部へのこだわり、洗練」を挙げる。それは自らの服づくりの姿勢でもある。

 リムとワンは、生産を主に中国や香港の工場に託しているという。中国系の強みの一つといえるだろう。

 「ドゥー・リー」はジャージー素材のフェミニンな服が特徴だ。デザイナーのドゥー・リー・チャンは73年、韓国生まれ。4歳で渡米し、パーソンズ・デザイン学校に学ぶ。ジェフリー・ビーンを経て、03年にコレクションを発表した。

 アジア系の意識は、特にない。「どのブランドでも背後でデザイン学校の卒業生がたくさん働いている。彼らが前面に出てくるのは自然な流れ。それがたまたまアジア系だったのでは」

 とはいえ、繊細なディテールや品質へのこだわりはリムの指摘と重なる。パターンやカッティングを自らこなし、生産はほとんどニューヨークの工場で。「すべてを自分でコントロールしたいから」

 このほかにも、デレク・ラム、ピーター・ソム、サクーン、リチャード・チャイといったアジア系ブランドが台頭。ニューヨーク・ファッションを活性化し、日本の百貨店やセレクトショップをにぎわせる。

 その魅力を伊勢丹のバイヤー小濱勇人さんはこう語る。「マーケットの情報を吸収して、デザインも含めた品質と価格のバランスがいい服を作っている。コーディネートの幅が広く、さまざまなスタイリングを提案できる点も日本人の好みに合う」

◇写真は大原広和氏撮影

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