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「デザインの祭典」ミラノ・サローネ 日本企業、相次ぎ登場

2008年3月18日

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写真レクサスの会場構成のCG画像。柱上のオブジェの間に車の造形モデルを配置する写真キヤノンが展示する廣川玉枝作品のインスタレーションのイメージ写真ヤマハが昨年出展した楽器のデザイン展の様子写真富士通の試作パソコンは外装に木材を使った写真KDDIの携帯電話メディアスキン。触感を重視したデザインは吉岡徳仁写真アスコットの都心型マンション。1.5層の住居など、断面構成に変化をもたせた

 イタリアのミラノで例年4月、国際家具見本市を中心にしたミラノ・サローネが開かれる。「デザインの祭典」とも呼ばれるこの催しに、ここ数年、日本企業の出展が目立つ。それも自動車や家電、通信といった異業種が多い。「デザイン性の高いブランド」というイメージ発信の場と位置づけているようだ。

 ミラノ・サローネは今年で47回目。本来はイタリアの業界団体が主催する国際家具見本市を指す。同時期に、企業やデザイナーが自主的に開く数百の展示があり、「フオーリ(場外)・サローネ」と呼ばれてデザイン発信で注目される。二つを合わせて、ミラノ・サローネと呼ぶことも多い。

 このフオーリに、数年前から日本企業が相次いで登場。商品中心の展示が多い中で、アート的表現にこだわった空間構成で異彩を放っている。

 その代表格が05年から続けて「レクサス」ブランドで出展するトヨタ自動車。毎回、外部のアーティストやデザイナーを起用して、デザイン哲学を空間展示で伝えてきた。今回はデザインオフィス「nendo」と組み、ダイヤモンドの結晶構造に着想した素材で、いすやオブジェを制作する。自動車も展示するが、樹脂の複製モデルにして、空間との違和感を排する。

 キヤノンは初の単独出展。「ソマルタ」のファッションデザイナー廣川玉枝と建築家・石上純也が大判プリンターを使った展示を見せる。廣川は、皮膚に密着するニット作品を実物と写真プリントのインスタレーションに。石上は、金属製だが折り紙のような軽さを感じさせるいすを制作。表面を画用紙の質感を思わせる線画プリントで覆う。

 商品を展示する企業もあるが、デザイン性への意識は強い。

 松下電工はプロトタイプのキッチンやバスを展示するが、商品デザインは深澤直人、会場構成にパトリシア・ウルキオラと実力派デザイナーを起用。ヤマハの展示も主力商品の楽器。キーボードをスケッチブックに組み込んだコンセプトモデルなどを披露する。

 このほか、日本産業デザイン振興会が企画して、富士通やKDDI、マンション開発のアスコットなど15社が「ジャパンデザイン2008」という名称で集団参加する。「海外ではまだ十分認知されていない、日本企業のデザイン力を紹介する」(同振興会)ねらいだ。06年の出展では、携帯電話のデザインがニューヨーク近代美術館の学芸員の目に留まり、永久所蔵品になる成果もあったという。

 こうした動きは、企業内デザイナーが主導する。「デザインに特化して伝えられる場がほしかった。しかも情報発信力のある場となるとやはりミラノ・サローネ。デザイン部が提案して出展が実現した」(トヨタ自動車グローバルデザイン統括部の松岡智仁主任)

 東京デザインセンターの船曳鴻紅社長は「日本企業ではデザイン部門の発言力は必ずしも強くない。それでも最近は、製造業におけるデザインの重要性の認識が高まり、ミラノ・サローネで発信するようになった」と話している。

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