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豪華さから使い勝手へ 色や素材も多様化 バーゼル高級時計見本市

2008年04月10日

 高級時計とジュエリーの国際的な見本市「バーゼルワールド2008」が、4月3日から10日まで、スイス・バーゼル市内で開催された。有名ブランドを含む2000社以上のメーカーが新作を発表する場で、時計とジュエリーのトレンドを発信する催しとしても知られている。

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コンコルドの「CIトゥールビヨン・グラヴィティ」

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ゼニスの「デファイ・クラシック・トゥールビヨン・ゼロ−G」

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パテック・フィリップの「5207モデル」

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ブレゲの「クラシック・トゥールヴィヨン」

 中でもメンズの時計はここ10年ほどの高級時計ブームを背景に、年々注目度が増してきた。今年の来場者は過去最高だった昨年の約10万人をさらに上回ると予想されている。

 メンズの時計のトレンドは、ダイヤモンドなどの宝飾をふんだんに使ったり、「デカ厚(あつ)」といわれる大ぶりのサイズで豪華さを競ったりする傾向が一段落。外見の派手さよりも使い勝手が考慮され、デザインや機能、色や素材などでバリエーションが広がっている。

 素材は昨年のピンクゴールド一辺倒から、イエローゴールドやセラミック、チタンなどが増えた。ラバーなど異素材とのミックスも目についた。

 文字盤やベルトの色は、昨年に続いて茶や黒一色がまだ多いものの、白やグレーなど明るく軽いトーンが多くなった。

 アイテムでは、前シーズンに注目されたダイバーズウオッチが一段と広がった。各社がこぞって機能やデザインに凝った新作を見せている。

 特に話題になったのは、ロレックスの「オイスター・パーペチャアル・シードゥエラー・ディープシー」。これまで「世界最深」とされていた水深3000メートルまでの防水性を、3900メートルまで高め、記録を塗り替えた。深海での大きな水圧に耐えるため、リングロック・システムという特殊なケース構造を開発したという。ブランパンやゼニスも限定品を含めてデザインや機能を一新している。

 豪華さを象徴する機能といえば、搭載するだけで1000万円ほど金額が上がるといわれるトゥールビヨン(重力で起こる誤差を軽減する装置)。去年までのように単に窓から見えるように配置するだけでなく、様々なタイプが出ている。

 特に注目されたのは、外に飛び出させて側面に縦向きで配置したコンコルドの「CIトゥールビヨン・グラヴィティ」。自由な発想が生んだモダンなデザインが楽しい。

 ゼニスは、つける人の姿勢によらず常に水平に保って重力をゼロにする機能をつけた「デファイ・クラシック・トゥールビヨン・ゼロ―G」を世界で5本限定販売する。

 一方、あえてトゥールビヨンを隠してしまったのが、パテック・フィリップ。「5207モデル」は、瞬時に日送りができる永久カレンダーなど他にも優れた機能が、シンプルで控えめなデザインの中に潜んでいる。

 高級化が進んできた機械式時計の分野では、新しい顧客の開拓を目的に、20代から30代の若い男性層や女性に向けたデザインを充実し、価格の幅を広げている。

(編集委員・高橋牧子)

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