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博多織メーカー 六本木に異例の直販店

2008年04月11日

 福岡県の伝統工芸、博多織メーカー「岡野」は8日、東京・六本木のミッドタウンそばに独自の着物ブランド「awai」の直営店を開いた。111年の歴史がある織元だ。問屋を通すのが慣例の着物業界では、直販店はまだ少ないという。

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京都で2月に開かれた「うちくい展」。原料や作る過程も説明する=京都市

 日常着の着物で30代男女をターゲットにする。扱いやすい木綿の久留米絣(がすり)などをそろえ、直販を生かして、博多織の帯と着物が合わせて5万5千円からと手頃な価格を実現した。

 半幅帯と名古屋帯の中間にあたる新規格品「間帯」も開発。長めの帯は太鼓結びでなくてもボリュームを出して正装風に見せられ、浴衣が着られる人なら着付けできるとアピールする。11日には六本木を着物で歩く催しを予定、木下勝博事業部長は「周囲の美術館では着物の人を見かける。ここなら新しいスタイルを発信しやすい」という。

 10〜13日に東京・新宿のギャラリー「ラミュゼ de ケヤキ」で開かれる「うちくい展 オトコゴノミ」は、沖縄や八重山諸島の織物を紹介する展示会だ。販売だけでなく、織り、染色、和裁の職人が製作過程から家庭での手入れ法まで解説するワークショップも開く。「作家と仕立屋、消費者を直接つなぐ試み」と企画した大阪府豊中市の小田令子さん(51)。職人と消費者のネットワーク「ぬぬぬパナパナ」を主宰する。

 夫が移住した石垣島で、植物から育てる昔ながらの布作りに出合った。一人が年に数反しか作れないため手頃な値段ではないが、直接集めた分、市価より安いという。最近は男性用の柄を好む女性が増え、性別に関係なく着られるように、反物を従来より広めの40センチ幅で作った。

 島に移住し織物を始める若者が多いが、発表の場がなく、生計をたてるのは容易でない。小田さんは「多くの人に布作りの原点と尊さを知ってもらい、応援できたら」と言っている。

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