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三宅一生監修「21世紀人」展 六本木で

2008年04月21日

 デザイナー三宅一生が初めてディレクションを担当した展覧会「21世紀人」が、東京・六本木で開かれている。環境破壊や資源枯渇が深刻化するこの世紀に、希望は見いだせるのか。三宅の問いかけに、内外のクリエーターらが未来志向の作品で応えている。(西岡一正)

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イサム・ノグチ「スタンディング・ヌード・ユース」

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デュイ・セイド「スティックマン」

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nendo「キャベツ・チェア」

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関口光太郎「明るい夜に出発だ」

 会場は2121デザインサイト。「生活を楽しくする文化としてのデザイン」(三宅)を展示、考究する場として、昨年3月にオープンした。「21世紀人」はいわば1周年記念展。デザイナーやアーティストら11組の作品を展示する。その一部を紹介すると――。

 この企画展の「起点」を示すのは「スタンディング・ヌード・ユース」。日系米国人の彫刻家イサム・ノグチが1930年に北京で描いた墨絵だ。日本では初めて公開された。

 ノグチが三宅の郷里・広島で手がけた橋の造形が、三宅がデザインを志すきっかけになったという。その作家の裸体画から「人間の身体」、そして三宅がデザイナーとして追究してきた「ものづくり」が企画展のモチーフに浮上する。

 米国のアーティスト、デュイ・セイドの「スティックマン」は、ノグチに共鳴するかのような新作。和紙の原料となるコウゾの枝で、高さ2.6メートルの人体像を組み上げた。

 東京の若手デザインオフィス「nendo」は紙のいすを作った。重ねた紙を筒状に巻いて下部を固定し、外側から紙を1枚ずつむいていく「キャベツ・チェア」だ。三宅の代表作「プリーツ・プリーズ」の製造過程で使われる紙を素材として、廃棄物の少ないものづくりの可能性を指し示す。

 展示の「終点」には2作品がならぶ。

 一つは関口光太郎の「明るい夜に出発だ」。そびえたつ塔の壁面には様々な生き物やオブジェが躍動し、頂点では羽化したばかりのチョウが羽ばたこうとしている。高さ7メートルを超す大作だが、素材は新聞紙と粘着テープだけ。作者は美術大学で彫刻を専攻し、現在は養護学校教師を務めながら制作を続ける。

 隣の「どぅなんエンデバー号」は与那国島伝統の凧(たこ)。作者の外間也蔵は沖縄で喫茶店を経営する。廃棄物となるコーヒーの袋を再利用した。

 2作品が象徴するのは、手を使う「ものづくり」の楽しさ。企画展に託された向日的なメッセージが、くっきりと浮かび上がる。

 展示は7月6日まで。

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