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芦田多恵パリで初ショー 「等身大の表現」父から継承

2008年7月24日

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写真あしだ・たえ 64年、東京生まれ。クリスチャン・ラクロワの助手などを経て、88年ジュン・アシダ入社。91年ミス・アシダとしてデビュー=パリ、宮本敏明氏撮影

 デザイナー芦田多恵が、所属するジュン・アシダのパリのブティック開店20年を記念して、6月中旬に現地で初めてショーを開いた。会場はエッフェル塔近くの歴史的な建物ガリエラ。端正なテーラードスーツやキュートなドレープドレスなど、08年の秋冬作品を透明感のある光の中でテンポ良く並べた。過去のコレクションから選んだ15点も展示し、地元のジャーナリストら400人に披露した。

 「ありのままの自分で勝負したくて、東京コレクションをそのまま見せました」と芦田。実は今回のショーは、父、芦田淳の後継者として、顧客への紹介も兼ねていた。「父はパリ・コレクションに参加していた70年代、他の日本人デザイナーと共に常にジャポニスムとしてくくられることに矛盾を感じ、等身大の自分を表現しようとパリに店を開いた。その姿勢を踏襲したいから」と語る。その父は「見たら口出ししそう。主役は君だから」と、今回は渡仏を思いとどまった。

 多恵は、トレンドを程よく取り入れながらも上品で、多くの女性に似合いそうなチャーミングな服づくりを目指してきた。「欧米のビッグブランドのように大掛かりなことはできないけれど、ブランド側の都合で消費者を振り回すようなことはしたくない。顧客のために心を込める。今、最大よりも最良が求められる時代だと思う」

(編集委員・高橋牧子)

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