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人気女性誌が「顔」刷新 カバーモデルに必要な資質とは

2009年1月19日

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写真拡大「MISS」/世界文化社

写真拡大「BAILA」/集英社

写真拡大「Grazia」/講談社

写真拡大「éclat」/集英社

写真拡大Grazia1月号から表紙モデルになった生方ななえさん=郭允撮影

 女性誌の表紙を飾るカバーモデルは、その人気度によって雑誌の売れ行きを左右する重要ファクターだ。“エビちゃん”こと蛯原友里のブレークで、雑誌モデルは女性誌読者以外の注目も集めるようになった。昨年から今年にかけては、メジャー4誌がカバーモデルを刷新。今のモデルに求められる資質は何なのか、探ってみた。(青山祥子)

■生き方提案

 創刊20周年を迎えたMISSのターゲットは“今どきのお嬢様”。創刊時の読者イメージだった家事手伝いは少数派となり、「仕事をきちんとこなし、貯金もするなど人生を堅実にとらえている」と内山しのぶ編集長は指摘する。「仕事や結婚、自分磨きなどファッションだけではない、精神的なモデルたり得る、プラスαの記事を求めている」

 「イメージに合うモデルを探し、ようやく出会えた」のが、08年7月号からカバーモデルを務めるRINAだ。28歳の彼女は先月結婚したばかり。3月号では結婚を決めた気持ち、出身のブラジルで挙げた結婚式の模様などを特集する。

 BAILAは、理衣に08年11月号でバトンタッチした。コンセプトは、「働く女性のおしゃれを磨くファッション誌」。オフィスでの服装はすっかりカジュアルになり、パンツスーツが定番だった10年前とは様変わり。石渡孝子編集長は「おしゃれと仕事の両立は相反しない。理衣はBAILAが提案するスタイルを一目で表現してくれる」。

■新鮮な印象

 MISSにとって、RINAの起用は大抜擢(ばってき)ともいえる。モデルのキャリアは積んでいたが、カバーモデルのような大きな仕事は初めてだった。内山編集長は「人気女優は知名度が高い半面、女優としての顔が前面に出る。他誌の表紙とかぶることもあり、MISSらしさを表現するのは難しい。RINAにはフレッシュ感があった」。08年7〜12月の実売数の合計は、1〜6月の約1.4倍に。好調な要因の一つに、「RINA効果」があるとみる。

 雑誌は年齢はもちろん、多様化するファッション、ライフスタイル別に細分化が進んでいる。表紙で独自性をアピールしなければ手にとってもらえないのだ。

■読者と成長

 価値観の変化に伴い、理想の女性像も進化する。カバーモデルは、読者の“一歩先のなりたいワタシ”であり、“ともに成長するキャラクター”でもある。

 「今は世の中の変わり目にある。そんな時代の空気を体現する存在」。Graziaの温井明子編集長は、1月号から起用する生方(うぶかた)ななえをこう評する。読者の30代はバブル崩壊後に世に出た世代に移りつつある。「人生右肩上がりと思わない。その代わり、自分らしい幸せを自分の価値観でつくる前向きさがある」

 1月号では、プロフィールを大きく紹介。活躍著しい生方だが、実は「遅咲きの人」。幼い頃の背の高さに対するコンプレックス、大人びた容姿に悩んだ日々のことも打ち明けた。「知的で物静かにみえてアクティブ。ナチュラルなのに華やか。そんな彼女が誌上で大人に成長していく姿に読者はきっと共感するはず」

 年齢を感じさせない若さと可愛らしさ。黒田知永子を08年10月号から使うのはéclat。07年創刊の50代向けファッション誌だ。

 「主役は自分。いつまでも輝いていたいと考えている世代」と南方知英子編集長。マスコミで取りざたされた黒田の離婚についても「読者は、別れても前向きに生きているととらえている。年齢を重ねるごとにすてきであれば関係ない」。

 服をきれいにみせるのは当たり前。人生の悩みも打ち明け、自ら成長し、生き方でアピールする――。モデルと読者の絶妙な距離感覚が、現代のカバーモデルの必須条件であるようだ。

    ◇

〈生方ななえインタビュー〉

 「Grazia」のカバーモデル生方ななえに今後の目標などをきいた。

 あこがれていた女性誌。プレッシャーはあるけど、内面がにじみでるよう、チャレンジしていこうと思います。

 いまの30代は、自分らしさを強く意識していると感じます。例えば、洋服はミックスして着こなしていますし。読者の感覚を刺激し、装う楽しさを伝えていきたい。2月号からの新連載「大人修行」は、その道のプロに私が会いに行く企画。多彩な人との出会いの機会に感謝し、読者と一緒に成長しながら、人生を謳歌(おうか)したいです。

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