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映画で磨く男性おしゃれ術 春夏トレンドはパステル

2009年1月26日

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カラー写真拡大ミシェル・ピコリ「ロシュフォールの恋人たち」から=©Ciné―Tamaris

写真拡大ジーン・ケリー(写真右)「ロシュフォールの恋人たち」から=©Ciné―Tamaris

写真拡大マルク・ミシェル「シェルブールの雨傘」から=©Ciné−Tamaris

写真拡大イラスト・カワムラアキコ

 男性って、年齢とオシャレ度は反比例するの? スーツとネクタイを無難に組み合わせただけの中年上司を目にして、こう思う女性は多いはず。男性だって、おしゃれな着こなしができてこそ本物の大人。今年の春夏のトレンドはパステルカラーだ。東京・渋谷で公開される映画「シェルブールの雨傘」「ロシュフォールの恋人たち」のデジタルリマスター版をお手本に、おしゃれ感覚を磨いてみよう。(青山祥子)

 「ロシュフォール」はカトリーヌ・ドヌーヴ、フランソワーズ・ドルレアックが演じる双子の姉妹が港町で繰り広げるハッピーな恋物語だ。スクリーンいっぱいにカラフルワールドが広がり、道行く老若男女まで色鮮やかな装い。

 参考になるのは中年の楽器店主役のミシェル・ピコリ。グレイッシュなスーツに、シーンごとにブルー、ピンク、イエローといったパステル調のシャツと同系色のネクタイを合わせている。二枚目でもなく脇役なのに、しゃれて見えるから不思議だ。作曲家役のジーン・ケリーもパステルピンクを着こなしている。

 女性誌で活躍するスタイリストの森陽子さんは「首回りを明るくすると、顔映りが違ってくる。特にスーツはVゾーンで差がつく」。遊びを取り入れやすい小さな面積に、流行色やきれいな色をさし色に使うだけであか抜けるとアドバイス。「黒、グレー系のスーツにはブルーやパープルのシャープな色、焦げ茶やベージュの茶系はイエロー、オレンジ、ボルドーが映える」

 カップルのコーディネートにも注目。日本人男性にはハードルが高そうな際立つ色は「お相手のテーストをそろえると、思い切った格好も浮きません」。

 「シェルブール」は戦争によって引き裂かれる恋人たちの物語。ヒロインに求婚する宝石商(マルク・ミシェル)のスタイルは「基本を押さえたフォーマルの教科書」と森さん。「昔の映画はクラシカルな正統派の装い。カジュアルに着崩す自由なスタイルは登場しておらず、TPOに合わせたルールを守っている。おしゃれを学ぶのにはぴったり」。現代ではポケットチーフやカフス、タイピンを着用するシーンは減っている。「だからこそ小物にこだわるとおしゃれ」。老舗(しにせ)ブランドは上品なデザインがそろい、スーツより値段も手頃。会食やパーティーの改まった席でつけると見違える。

 冒頭シーンの色とりどりの傘も印象的。「傘や帽子など実用品こそ凝ったものを。ビニール傘ではなく、持ち手がウッド製の傘ならシックになる」と森さん。ストールやマフラーもアクセントになる。

■イラスト参考にも

 イラストレーターのカワムラアキコさんは、「ロシュフォールの恋人たち」の大ファン。ハッピーエンドな筋書きはもちろん、60年代のファッションがお気に入りだ。「華やかなミュージカルなど、映画はイラストのファッションを描く参考にもなります」

 イラストでは、きれいな色使いを意識している。色の濃淡を組み合わせて、鮮やかな色を取り入れると、フランス風のしゃれた雰囲気に仕上がるそう。「デザインに品があれば、派手なイメージにはならないはず。ベストを着たり帽子をかぶったり、小物で遊ぶと、ぐっとオシャレにみえると思いますよ」

■リゾートも注目

 09年春夏のメンズファッションは、パステルカラーがトレンド。パリ、ミラノコレクションでは、ルイ・ヴィトン、グッチなど淡いトーンの上品な発色が目立った。またリゾートスタイルも注目されている。南仏のリビエラをテーマにしたD&Gなど、リラックス感のあるゆったりした雰囲気が全体的に漂っている。

    ◇

「シェルブールの雨傘」(64年)「ロシュフォールの恋人たち」(67年)ジャック・ドゥミ監督と作曲家でピアニストのミシェル・ルグランが手がけた。衣装はジャクリーヌ・モロー。シネセゾン渋谷で31日から公開。

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