現在位置:
  1. asahi.com
  2. ライフ
  3. ファッション&スタイル
  4. ビューティー
  5. 記事

「パリ・コレにプレタポルテは不要」主催者きっぱり

2009年2月18日

印刷

ソーシャルブックマーク このエントリをはてなブックマークに追加 Yahoo!ブックマークに登録 このエントリをdel.icio.usに登録 このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをBuzzurlに登録

写真フランスオートクチュール・プレタポルテ連合協会ディディエ・グランバック会長

写真クリスチャン・ディオールの09年春夏オートクチュールコレクション=大原広和氏撮影

写真伝統回帰の作品や演出を見せたシャネルの09年オートクチュールショー

 世界的な景気後退の影響を受けて、ファッションビジネス界も大きな転換期を迎えている。フランスオートクチュール・プレタポルテ連合協会のディディエ・グランバック会長が、パリで朝日新聞の単独インタビューに答え、「パリ・コレクションのプレタポルテ(既製服)のショーはもう必要ない」と明言した。パリ・コレ主催者の発言だけに波紋を呼びそうだ。

 パリ・コレは、プレタポルテとオートクチュールのショーを年に計6回開催する。1回あたりの経費は、シャネルやディオールなど大ブランドで億単位、日本などの中小ブランドでも数千万円かけている。プレタ中止だと経費も半減することになる。

 プレタポルテのショーの期間中、パリには世界中からバイヤーや報道陣、顧客ら数万人が集まってくる。

 だが、グランバック会長は「ネット時代で販売網は拡大している。プレタポルテは消費者向けにインターネットやシーズン直前のショーで案内を流し、直接購買につなげればいい。バイヤーや報道陣向けには従来のショーに代えて展示会で十分。高くなりすぎた価格も適正にすべきだ」と語る。

 オートクチュールの顧客数は60年前の2万人から200人に激減。だが最近の「本物志向」から、職人の熟練の手技が再評価され、顧客も超高級プレタポルテから戻りつつある。もちろん、1着200万円から5千万円と高額。一方、安価でトレンディーな大量生産品の人気も続き、ファッション業界も格差は広がるばかりだ。(編集委員・高橋牧子)

検索フォーム
キーワード:


朝日新聞購読のご案内