現在位置:
  1. asahi.com
  2. ライフ
  3. ファッション&スタイル
  4. ビューティー
  5. 記事

UVケア最新事情 サングラスは「大きめ」「濃いめ」

2009年7月27日11時34分

写真:サングラス売り場の広告ビジュアルを見ても今年はビッグフレームが主流=三越銀座店
拡大サングラス売り場の広告ビジュアルを見ても今年はビッグフレームが主流=三越銀座店

写真:アラン・ミクリの「グラム」=安藤由華撮影
拡大アラン・ミクリの「グラム」=安藤由華撮影

写真:フレームとレンズの色使いが独特のラフォン
拡大フレームとレンズの色使いが独特のラフォン

写真:ラフォンの今年の春夏モデル「リビエラ」
拡大ラフォンの今年の春夏モデル「リビエラ」

写真:ジーバイスのフレームは軽く柔らかい素材拡大ジーバイスのフレームは軽く柔らかい素材

写真:英国のズーバグは子供専用のアイウエアブランド拡大英国のズーバグは子供専用のアイウエアブランド

写真:柔らかいフレームが子供の顔にフィットするジュルボ拡大柔らかいフレームが子供の顔にフィットするジュルボ

 一年で肌に悪い紫外線が最も多くなる季節。強い日差しを浴びる夏の外出には、UV対策が欠かせない。私たち日本人が意外に無防備なのが目。そこでおしゃれなサングラスを探してみた。肌を焼くか焼かないか、夏の美白の最新事情とともに、まだ間に合うUVケア。

    ◇

 日焼けやしみ、皮膚がんの原因にもなる紫外線=UVだが、見過ごせないのが目への影響だ。白内障との関係が知られるほか、目から入ったUVが、皮膚にも悪影響を及ぼすという指摘もある。

 有効な対策はUVカット効果があるサングラス。日常的にかける人は多くないかもしれないが、ファッションアイテムとして積極的に“着こなし”たい。

 フランスの個性的な眼鏡ブランド、アラン・ミクリの南青山店にはサングラスだけで約2百本がそろう。レンズは約30色。好みの色に変えることもできる。今年は大きく太めのフレームで、レンズは濃いめがトレンド。グラムというラインは、濃いフレームにあしらったラインストーンが華やかさを添える。

 同店の森万弥チーフコーディネーターは「あまり顔の形を気にせずアクセサリー感覚で選んで。最初は似合わないと思っても、1時間もすれば不思議と慣れてくるもの」と話す。

 同じくフランスのラフォンは繊細なデザインで知られる。今年はパープルやオレンジなどが新しい。新作のリビエラはフレームにサンゴを浮き彫りにした。イワキメガネ恵比寿三越ガーデンプレイス店の五十嵐義人さんは「カチューシャ代わりにしても様になります」。

 三越銀座店のサングラス売り場には45ブランド、約千本が並ぶ。グッチやシャネルなどとともに人気なのがフランスのジーバイス。柔軟性のある素材で顔を締め付けないフレーム、色は赤や白が目を引く。サングラスアドバイザーとして同店に立つ横山栄一さんは「ビッグフレームには小顔に見せる効果もある。眉までが隠れるものを選ぶのがポイント。洋服の雰囲気に合わせてみて」という。

 UV対策は子供にも必要だ。東京・上野のサングラス専門店オードビーでは英国のズーバグ、フランスのジュルボというブランドの子供用サングラスを扱う。カラフルなデザインでフレームはラバー素材などで柔らかい。ジュルボは生後数カ月から装着できる。

 同店の佐藤吉男オーナーは「紫外線の増加で、子供からケアしないと白内障などがより早く発症すると言われている。日本でも親の意識が高まり、赤ちゃん連れで買いにくるママが増えている」と話していた。

■シミ除去や保湿効果なども

 日本は、紫外線対策や美白化粧品では他国の追従を許さない「美白先進国」と言われる。

 資生堂の推計では1兆5000億円といわれる国内化粧品市場のうち、2700億円を美白商品が占める。高価格の美容液が中心で、カネボウでは約4割。各社は美白効果のある成分の開発を競い、厚生労働省に認可を申請している。

 UV・美白化粧品は、紫外線カット率の値(SPF)が競われたが、薬事法で50+までに制限された。今では、シミやソバカスを消す効果や保湿効果に加え、パール感など付加価値のある商品が開発されている。

 だが、この「白肌信仰」はそう長く続いてきたものではない。

 カネボウ化粧品美容研究所によると、高度経済成長期の60年代後半、西洋人が夏のバカンスで楽しむ「焼けた肌」が日本でもはやり始めた。美しく焼くためのサンケア製品が発売され、70年代には夏目雅子ら日本人モデルが夏用の色の濃いファンデーションで人気になり、夏の小麦色の肌が定着した。

 薬用の美白化粧品は、夏に焼いた肌を冬に白く戻すためというサポート的位置付け。それが90年代前半に大きな転換を迎える。「オゾン層破壊の問題がクローズアップされ、生活紫外線という言葉も誕生。紫外線の害に対する意識が芽生えました」と同研究所の平尾清香主任。

 90年代半ば、「夏でも白肌」が主流に。00年代には軽さや明るさ透明感といった「素肌美」へと転換し、ポスターにも白肌モデルが登場。今夏のカネボウもその路線だ。資生堂は「太陽と生きていく」をキャッチコピーに、これまでの「遮断」から転換し、「共生」を提案している。

■欧州でも「美白」急伸中

 日焼けした小麦色の肌を尊重して来た欧州だが、最近は少し事情が変わって来たようだ。オゾン層の破壊による紫外線の害が注目され、徐々にサンケア化粧品が広がり始めている。

 特に、肌が白い女性が多く、夏の日照時間が長い北欧やドイツでその傾向が見られるが、「イタリアやフランスでも急伸中」というのは、イタリアの化粧品メーカー、パトリシア・ミルトンのルカ・カンパーニャ副社長。去年から日常的なメークやスキンケア、ボディー用UV商品に力を入れ始めた。「とはいえ、SPF値は最高でもまだ15。欧州でも今後は数値や用途、効能が細分化されて拡大していくのでは」と期待する。

 現在、日本や欧米の有力メーカーは、美白・UV商品をアジアを中心に販売している。国内向けの美白商品を、アジアや米国に続いて07年から欧州で販売し始めた資生堂は「国内はもう飽和状態。次は海外に注力していきたい」(広報)という。

検索フォーム
キーワード:


朝日新聞購読のご案内