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TVドラマの着こなし術 色に型、俳優生かす陰の主役

2009年8月31日14時55分

 ドラマを見ていて、登場人物の粋な着こなしに目がとまること、ありませんか。せりふや演技だけではなく、どんな服をどう着るかも人物造形や演出の重要な要素。俳優の個性を生かし、役柄を引き立てる衣装。一般の人も応用できる着こなし術をドラマの衣装担当者に聞いてみた。

 フジテレビ系で放送中の「ブザー・ビート」(月曜夜9時)で、北川景子が演じる白河莉子はアルバイトをしながらプロのバイオリニストを目指している役で、あか抜けたパンツ姿が印象的。番組全体の衣装を担当する佐藤七さんは「さばさばした性格の莉子には、服も楽で動きやすい服を選んだ」。細身で、時には短めのパンツをはかせ、柔らかいシフォンのブラウスなどを合わせる。「下すっきり、上ふわっと」が定番だ。

 役ごとの色分けも重要と佐藤さんはいう。莉子の服は白やグレーを中心に色数も少なめ。上下で色を大きく変えず、ナチュラルな今っぽさを出している。一方、莉子のルームメート、貫地谷しほり演じる海老名麻衣はロングスカートが多く、色使いも鮮やか。莉子とは対照的だ。

 北川は「莉子は自然体で、あまりスカートをはかないところなどは自分と似ているので役に入りやすい」と話す。

 同じパンツの着こなしでもTBS系の「となりの芝生」(水曜夜9時)で瀬戸朝香演じる高平知子の場合は、家事や子育てに忙しい主婦の日常着。衣装を担当する鈴木郁美さんが気を使うのは「視聴者に伝わるリアルな着まわし感」だ。白、紺、ベージュ、カーキの七分丈パンツ4本とチュニック丈のトップスを8枚ほどで着回すのが基本。外出や来客の際はカーディガンなどの羽織りもので、さりげなく改まった感じを出す。

 鈴木さんは「さらに少し太めのパンツや、デザイン性のあるカットソーを加えれば着こなしの幅が広がる」。瀬戸は「ネックレスひとつ着けてみるだけで、気分も変わるのでは」とアドバイスする。

 男の着こなしはどうか。

 テレビ朝日系の「ダンディ・ダディ?」(木曜夜9時)で舘ひろしが演じるのは、一人娘と暮らす恋愛小説家、伊崎龍之介。衣装にもこだわる舘が、担当スタイリストの中村抽里さんに伝えたイメージは「南仏の海辺にゆったりと暮らす紳士」。そこで中村さんが龍之介の自宅での仕事着に選んだのは、綿や麻の楽にはけるパンツにポロシャツやパーカの組み合わせ。外出時はタイドアップしたスーツかジャケットでメリハリをつけた。グレーや白、モノトーン主体だが、1話に1回は明るい色の服を入れている。

 大人の男性が楽な服を着てもルーズに見えないポイントは、「まずは体に合ったサイズ感が、とても大事です」と中村さん。シャツをパンツに入れるか出すかも、身長や髪形によって印象が違うといい、「自分のバランス感を知ることも重要」。舘にも着こなしのコツを聞くと「シンプルなアイテムを清潔に着る」

 非日常的な着こなしで異彩を放つのが、日本テレビ系「華麗なるスパイ」(土曜夜9時)で深田恭子演じるドロシーのファッション。秘密諜報(ちょうほう)部に勤めるスパイでコスプレの達人。普段から花柄や鮮やかな色合いのレトロ感漂う服で、さらにバスガイドや水泳コーチなど様々に変装する。

 「60〜70年代のイメージで、ヴィンテージものを多く採り入れている」というのは担当するフリースタイリストの外山由香里さん。パーティーに潜入する場面では、ロエベのロングドレスに、黒のカマーベルトとトーク帽。「オリエンタルな美しさを出すため、漆黒のウイッグに、口元を深紅で浮き立たせました」(菅野俊秀、柏木友紀)

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