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新感覚のセレクトショップ 心地良く中古もブランドも

2009年9月7日11時9分

写真:遠山正道社長(右から4人目)のほか、内装の片山正通氏(同2人目)やウェブデザイナー中村勇吾氏(同右端)ら気鋭の制作メンバーがそろう拡大遠山正道社長(右から4人目)のほか、内装の片山正通氏(同2人目)やウェブデザイナー中村勇吾氏(同右端)ら気鋭の制作メンバーがそろう

写真:「ロンハーマン」の店内=安藤由華撮影拡大「ロンハーマン」の店内=安藤由華撮影

写真:三根弘毅さん拡大三根弘毅さん

写真:  拡大  

写真:パス・ザ・バトンのリサイクル商品拡大パス・ザ・バトンのリサイクル商品

 「オシャレの秋」を迎えてブティックなどの開店ラッシュが続く中、新しい感覚の店が都内にいくつか登場して注目されている。価格やブランドのクラス感にこだわらず一定のセンスでの中古品まで含めた多彩な品ぞろえが特徴。リラックスした心地よさや幸福感を重視し、同じテーストの音楽CDや書籍を置き内装にも力を入れている。こうした店から、消費者の新たな意識変化の共通項も透けて見える。

 陽光がふり注ぐガラス張りの店内。広さ50平方メートルほどだが、おびただしい数の中古品が行儀よく並んでいる。白シャツに木馬、引き出物の皿や鉢植え……都心のオフィス街・丸の内に開店したパス・ザ・バトンは、リサイクルショップとは思えないほど、開放的でモダンだ。

 商品には、出品者の顔写真とプロフィルが、品にまつわる思い出をつづった文章と共に添えられている。商品はプロの写真家が撮影し、11月からはウェブでも販売される。売上金の半分は出品者に戻るが、チャリティーに寄付できる仕組みも。

 運営は、飲食店スープストックトーキョーで知られるスマイルズ。企画した遠山正道社長は「物余りの中で、日本人の物に対する繊細さやもったいないという感覚をもう一度生かせないかと思った。そんなセンスや個人的な文化を気軽に交換しあう場にしたい」と語る。

 内装やウェブのデザインは若手の人気デザイナーが担当した。女性が1人でも気軽に入れるスープ店を作った時のコンセプトとも共通しているようだ。

 渋谷区千駄ケ谷にサザビーリーグが開いたロンハーマンは、米ロサンゼルスの人気セレクトショップの初の海外進出店だ。コンセプトは、「刺激的で心地よく、楽しくて自由」。ウッディな内装の260平方メートルほどの店内に、西海岸らしいリラックス感とハリウッドのセレブ風なクラス感をミックスしたようなスタイルがそろう。

 商品は、古着加工のデニムやオーガニックコットンのシャツなどカジュアルから、有名ブランドの服や時計、子供服や部屋着、サーフボートまで様々。日本店にはマスターマインド・ジャパンなど注目ブランドとコラボレーションした品も多い。

 同店を導入した三根弘毅ジェネラルマネージャーはその理由を「ブランド名より、センスと人となりで勝負しようという人たちが増えている。値段に関係なく良い物を知っていて、ハズシもうまい。そんな、今最もオシャレな人たちが求めているスタイルと感じたから」と打ち明ける。

 車で来店して、隣接するコーヒー店のカップを持ったままぶらぶらしてもOKな「気持ちいい店」を目指す。

 渋谷の公園通りのオープニングセレモニーは、米ニューヨーク発のセレクトショップ。オンワードホールディングスが日本での商標権を取得、アジアでの旗艦店と位置づける。

 地下1階から地上7階まで計約2400平方メートルの売り場に、衣類だけで50ブランド以上を展開。各フロアに「近未来都市」「パーク」など内装や商品にテーマを設けている。良質なウール製品で知られるペンドルトンとのコラボライン、アレキサンダー・ワンの売り場や、他にCDや書籍も扱う。

 同店のクリエーティブディレクターのウンベルト・レオンさんは「皆さんのクローゼットと同様に、値段に関係なく気に入った品が並ぶような商品構成にした」と話す。最高経営責任者(CEO)のキャロル・リムさんは「どのフロアでも何かしら発見があるはず。商品の歴史や背景まで知って楽しんで持ち帰ってほしい」という。(編集委員・高橋牧子、菅野俊秀)

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