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若手デザイナーの合同展示会「rooms」10周年

2010年2月9日17時52分

写真:皮革の様々な加工手法をプリントで表現した「NO」のシューズ。左からパンチング、キルティング、メッシュ。拡大皮革の様々な加工手法をプリントで表現した「NO」のシューズ。左からパンチング、キルティング、メッシュ。

写真:自由にパーツを組み合わせられる「plaring」のリング。ガンダム系をはじめ、ミッキーマウスや映画「ナイトメアー・ビフォア・クリスマス」をイメージしたものも。拡大自由にパーツを組み合わせられる「plaring」のリング。ガンダム系をはじめ、ミッキーマウスや映画「ナイトメアー・ビフォア・クリスマス」をイメージしたものも。

写真:「サキュー」のフレンドシップ・デニム。アフリカの最貧国のひとつブルキナファソのコットンを使い、価格のうち500円が同国に寄付される。100人分のコメに相当するという。拡大「サキュー」のフレンドシップ・デニム。アフリカの最貧国のひとつブルキナファソのコットンを使い、価格のうち500円が同国に寄付される。100人分のコメに相当するという。

写真:「assettes.」のカセットテープ型カードホルダー。上下どちらからでも開くことができる。拡大「assettes.」のカセットテープ型カードホルダー。上下どちらからでも開くことができる。

写真:「amabro」の子供雑貨。だまし絵のTシャツや、飾りが取り外せるベビーシューズが人気という。拡大「amabro」の子供雑貨。だまし絵のTシャツや、飾りが取り外せるベビーシューズが人気という。

 アクセサリーやシューズ、バックなどのブランド約350が国内外から参加する合同展示会「rooms(ルームス)」が8日、東京・六本木で始まった。若手デザイナーを集めて00年から年2回開催しており、10周年となる今回のテーマは第一回と同じ「スタート」。各ブランドとも新たな時代感を模索するかのように、独自の感覚で意匠を凝らしている。(アサヒ・コム編集部 柏木友紀)

 各デザイナーの世界観をひとつの「部屋(ルーム)」ととらえ、その集合体という意味で名付けられたこの展示会。セレクトショップなどを展開するアッシュ・ペー・フランスが主催する。取引先などに呼びかけて始めたバイヤーやプレス向けの展示会が、10年で国内有数の規模に発展した。

 これまでの国立代々木競技場第一体育館から六本木ヒルズに場所を移し、会場はやや小さくなったものの、350ブランドのうち約半数は初参加という「若手」重視の傾向は変わらない。

 個人でデザインから販売までこなす小規模なブランドが多い。2回目の参加となる「NO(ノウ)」は、メッシュやパンチングといった皮革の様々な加工方法をプリントで表現したシューズを発表。代表の斉藤泰三さんは「前回初めて参加したら、セレクトショップから注文が相次いだ」と出展の意義を語る。

 プロダクト・デザインが増えているのも最近の傾向だ。オーストラリアの「assettes.(アセッツ)」は、レトロ感が漂うカセットテープ型のカード入れを出品している。「日本はこれからデザインの中心地になる。クールで繊細、マンガやアニメもあるし、購買力も強い」とジェームス・ハラームさん。

 ガンダムやエヴァンゲリオンといったアニメに着想を得た「plaring(プラリン)」のリングは、プラモデルさながら自身で組み立てるもの。このほかオタマジャクシとおたまをかけた電子楽器「オタマトーン」(明和電機)や、デニム、キッズをはじめとするライフスタイル部門まで、展示は幅広い。

 第一回からプロデューサーを務めるのはアッシュ・ペー・フランスの佐藤美加さん。バイヤーの経験から、日本にはまとまった展示会がない不便さを実感、ルームスを立ち上げた。「本業の傍ら、わずか数人のスタッフで走り続けた10年でした。一企業の行事ではなく、ファッション界全体のイベントとして位置付けていただけるようになったのは5回目ぐらいから。それでも今も参加ブランドの出展料だけで運営しています」

 佐藤さんがこれまでに見てきたブランドはざっと5000。ブレークして市場に認知されるのは、このうち50程度と競争の厳しさを指摘する。近年はアジア、特に中国のバイヤーの招致をにらむ。欧米に比べ日本の地理的文化的な近さは、頻繁に買い付けに来てもらう上で武器になるという。新興富裕層が「本物」を好む傾向も出てきている。

 今年から3月と10月にファッション、とりわけ服に特化した展示会「ルームス リンク」も計画されている。同時期に開催される東京コレクションなどの「日本ファッションウイーク」と連携し、日本発のデザインを世界へと発信するためだ。

 展示会は10日まで。ただし一般の参加は受け付けていない。

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