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シャツ専門3ブランド 春は白 オンでもオフでも

2010年4月26日11時59分

写真:「3」のシャツ。左から采澤聡、森永幸徳、水田祐史=川瀬洋氏撮影拡大「3」のシャツ。左から采澤聡、森永幸徳、水田祐史=川瀬洋氏撮影

写真:襟にプリントされた蜂が、胸のコサージュの花に飛んでいくように見える「3」のシャツ拡大襟にプリントされた蜂が、胸のコサージュの花に飛んでいくように見える「3」のシャツ

写真:スタンドカラー(右)はレギュラーの換え襟付き。袖口は別売りのカフスボタンで気分を変えてもいい拡大スタンドカラー(右)はレギュラーの換え襟付き。袖口は別売りのカフスボタンで気分を変えてもいい

写真:往年のオードリー・ヘプバーンの着こなしをイメージしたレディースも充実拡大往年のオードリー・ヘプバーンの着こなしをイメージしたレディースも充実

写真:モリカゲシャツキョウトの定番レギュラーカラーシャツ拡大モリカゲシャツキョウトの定番レギュラーカラーシャツ

 春、真っ白いシャツが気持ちのいい季節です。目にまぶしく、肌に優しい白シャツを、すっきりと着こなしたい。注目はシャツ専門ブランドの品。素材にこだわった、しっかりとした作りの一着は、オンでもオフでも、着る人の表情をさりげなく引き立てます。

■「3」

 先月、3人のデザイナーが新しいシャツブランドを立ち上げた。ウエディングドレスを手がける森永幸徳(43)、テキスタイルの水田祐史(33)、グラフィックの采澤聡(41)による「3(さん)」だ。

 立体感のあるオーストリア製の綿ピケを使い、細身だが腕まわりは動きやすいシャツを森永がデザイン。水田が描いた鳥や花などの静物画をプリントし、采澤がブランドのロゴやタグを製作した。

 プリントは、画用紙に鉛筆で描いたような風合いを出すため、京都の職人に依頼して、1枚の図柄につき線画や加工ごとに計7版を起こし、綿ピケの裏地に刷った。

 基本はメンズだが、小さいサイズは女性も着られる。襟はスタンドとレギュラーがあり、無地は2万8350円、プリントで3万2550円から。襟にミツバチが刷られたシャツは胸に別売りのコサージュを付ければ、ハチが花をめがけて飛んでいるように見える。森永は「シャツそれ自体が主役になれて、1枚の中にストーリーがあるシャツを作りたかった」と話す。

■「CHOYA」

 1886年創業のシャツメーカーCHOYAが先月、東京・丸の内の新丸ビルに新しい直営店を開いた。その名も元の商号「蝶矢シャツ」。明治期から日本のシャツ文化を担ってきた原点に戻り、あらゆる着こなしの基本になる白シャツを“日本製”で一から作り直した。

 ファッションディレクター赤峰幸生氏が監修し、エジプト綿を日本でよった糸で33種類の白生地を試作。静岡県に数台しか現存しない織機で特別に織った、しなやかで膨らみのある生地を採用した。

 着こなしのイメージは夏目漱石。赤峰氏は「明治に英国留学し、異文化をいわば楷書(かいしょ)体で学んだ漱石の、着崩さない洋装を手本にした」。当時に倣い、ウイングとレギュラーの換え襟を付けたシャツは1万5750円。レギュラーカラーは1万1550円。また、オードリー・ヘプバーンら1950〜60年代の女優の上品な着こなしをモチーフにしたレディースもそろう。

 開発にあたった同社企画部の織田城司部長(48)は、「シャツとは、顔を引き立たせる額縁のようなもの。パリッとしたシャツはその見え方の品位をあげる」と語る。

■「モリカゲシャツ」

 97年から京都に店を構えるモリカゲシャツキョウトは、道具としての使い勝手のよさと小粋なデザインに根強い人気がある。毎月、新作のシャツを出すが追加生産はせず、売り切れたらおしまい。だが何種類かの白い定番シャツは作り続けている。レギュラーカラーで1万4490円。

 生地は洗濯機で何度でも洗える高密度の綿ブロード。肩に立体的なゆとりをもたせながら袖まわりはコンパクトにしたデザインは、腕を動かしても身頃がだぶつかない。パターンや縫製は、プロダクトとして成立するギリギリの高い水準を譲らないが、店主の森蔭大介氏(40)は「ものづくりのこだわりは、手にした顧客が感じてくれて初めて成り立つ。作り手が『ここにこだわってます』というのは押しつけになる」と語る。

 その森蔭氏に、モリカゲシャツを着こなすコツを聞いてみた。

 「一度、顧客の手に渡った商品は、どう使おうとその人の自由。ただ、どんなスタイルにもフィットする仕掛けは施してあるつもりです」(菅野俊秀)

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