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2011春夏 伊ピッティ・ウオモ 男の装い、ジャケット決め手

2010年7月5日10時49分

写真:[1]ボリオリ拡大[1]ボリオリ

写真:[2]ラルディーニ 拡大[2]ラルディーニ 

写真:[3]カンタレリ拡大[3]カンタレリ

写真:[4]サルトリア・パルテノペア拡大[4]サルトリア・パルテノペア

写真:[5]ダヴェンツァ拡大[5]ダヴェンツァ

写真:[6]サンタンドレア拡大[6]サンタンドレア

写真:[7]ハバーサック拡大[7]ハバーサック

 主役はジャケットだった。先月、イタリア・フィレンツェで開かれた紳士服展示会、2011年春夏のピッティ・ウオモでは、軽やかでカラフルなジャケットを打ち出すブランドが目立った。脱スーツ、カジュアル化の流れの中で、よりエレガントな男の装いを求めれば、やはり決め手はジャケットになる。(菅野俊秀)

■イージー・シック

 日本でも人気のボリオリ=写真[1]は春夏にあえて濃いめの色のジャケットをずらり。素材はカシミヤや、ガーゼのような綿などを使い、背に裏地はなく着やすくても肩周りの仕立ては入念だ。ラルディーニ=写真[2]も麻や綿などのジャケットを数多く出し、エナメルのボタンなど、小技も利かせた。

 カンタレリ=写真[3]は洗いをかけたり、製品染めをしたりして、菓子のように甘く淡い色合いのジャケットを並べた。

 スーツで有名なナポリのサルトリア・パルテノペア=写真[4]も、今回はジャケットを前面に出した。麻と絹などを混紡した素材を使い、白いパンツに合わせてタイドアップした着こなしを提案した。同社のマウロ・ブラシさんは「男の装いには、たとえスーツは着なくても、ジャケットを着ることがとても重要だ。肩と胸のフィット感には特にこだわっている」。

 ダヴェンツァ=写真[5]もジャケット中心の展示。米国での販売担当だというウィリアム・ホワイトさんに今季の特徴を聞くと、「ひと言でいえば、イージー・シック」という答えが返ってきた。

■ニュー・インフォーマル

 サンタンドレア=写真[6]の淡い緑色のジャケットはカシミヤとシルクの混紡で、遠目には無地だが近づくと細かい杉あや織りだ。仕立ては軽く柔らかい。同社のセールスマネジャー、カルロ・トメイさんは「仕立屋の手仕事による、ニュー・インフォーマル」と語った。

 スーツでは堅苦しい。でもカジュアル過ぎるのも大人げない。仕立てが良く、楽に着られて、かつシックなジャケット&パンツスタイルが、いまの気分なのだろう。

 それは日本勢にも通じる。東京・代官山と福岡に店を構えるナナミカは2回目の出展。ジャカード織りで独特の柄と風合いを出したジャケットが目を引いた。「デニムに合わせても、ネクタイを締めてもいい。ユーティリティーのある服を提案したい」と本間永一郎社長。

 ピッティは9回目というハバーサック=写真[7]は、1940年代のミリタリーテイストを生かして、シルクリネンやシルクウールなどで個性的なジャケットを仕立てた。

 一方、ボトムスでは、人気のカーゴパンツに一ひねりしたものが目を引いた。PT01は、パステルカラーにハイビスカスの花柄を施し、鮮やかなサーフボード柄のベルトを付けた。マルコペスカローロは、わたりからすそにかけて絞られたラインが絶妙だ。創立者のペスカローロさんは「すべて天然素材で、すべてイタリアで作る。うちのパンツはフィット感が違うんだ」と胸を張る。

 カーゴパンツをスーツに生かしたのが、ブルネロ・クチネリだ。シルエットはタイトに、ノーネクタイで着て、ポケットチーフで遊ぶ。いまスーツで新提案をするあたりに、このブランドの自信と勢いを感じた。

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