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下着 クラシック回帰 今秋はガーターに挑戦?

2010年8月30日10時17分

写真:[1]はフランスのAubade=Fred LEVEUGLE氏撮影拡大[1]はフランスのAubade=Fred LEVEUGLE氏撮影

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 服と下着の境界があいまいになったと言われて久しいが、この秋冬には「下着らしい下着」が戻ってくる。ガーターベルトやウエストニッパーといった古典的なアイテムが復活する一方で、国内メーカーの高機能な補正下着にも注目が集まっている。キーワードは「原点回帰とクラシック」だ。

 ガーターベルトに興味があるなら、この秋に入門するのがいいかもしれない。クラシック回帰の流れに乗って、百貨店の下着売り場でも目立つ位置に並んでいるからだ。

 ガーターの感触で下着に目覚めた先駆者は多い。

 ナイロンのカラフルな下着で1950年代の日本に下着革命を起こした鴨居羊子(1925〜91)は、新聞記者時代に買ったピンクのガーターベルトで人生が変わったという。

 東京・南青山のランジェリー店「リュー・ドゥ・リュー」オーナーの龍多美子さんにも『すべてはガーターベルトから始まった』という自伝がある。

 「ガーターでストッキングをつる行為自体が女そのもの。ほどよい緊張感で、女であることを実感できる。意識が脚に向かい、歩き方も正しくなる」と効用を語る。

 ジャーナリスト武田尚子さんによれば、今年1月にパリであった展示会でも、ウエストニッパーを兼ねる幅広ガーター=写真[1]やボディースーツ、ハイウエストガードルといった古典的な品が目立ったそうだ。

 伊勢丹新宿店の下着売り場にもクラシックな雰囲気のアイテムが並び=写真[2]、ガーターは昨年より売れているという。

 いずれも拘束感があって着脱に手間がかかるが、その分エロチシズムが漂う。「身につけることで気分が変わるというランジェリーの原点が味わえる。合理的でも実用的でもないけれど、下着をもっとエモーショナルにしたいという気持ちが働いているのでは」と武田さん。

 一方で、体形を整える補正下着も増えているという。「いずれも下着らしい下着という点で表裏一体。下着本来の機能に立ち返る動き」と武田さんはみる。

 色の流行は昨年から続くパープルのほか、ボルドー=写真[3]やグレーなど。ダークな色で、刺繍(ししゅう)も多色使いより同系色=写真[4]がメーンという。

 体のラインを出さない服の流行が続いてきたが、この秋は胸をぴったりと強調するスタイルが注目されている。ワコール広報宣伝部の大草香さんも「次はボディーコンシャスなファッションが来るのではないか」という。

 同社では4月、45年をかけた延べ4万人の女性への追跡調査をもとに「加齢による体形変化の法則」を発表。これを「特集したい」と食いつく女性誌が多かったためだ。

 ワコールによれば、女性のバストとヒップは38歳ごろを境に「肉質が変わり柔らかくなる」。胸全体に張り巡らされた「クーパー靱帯(じんたい)」も加齢で伸びる。カップの内側にハンモック状の支え布が入ったブラジャーなど、年齢に合った下着を薦めている。

 南青山の輸入ランジェリー店「ブティックシーン」オーナーの国保和子さんも、ワコールの発表の影響を感じる。雑誌を読んだ40代以上の女性たちが「体形を保てる下着」を求めて訪れるという。

 この世代の女性に、国保さんはアンダーベルトの幅が広いブラジャーを薦める=写真[5]。色は赤などの濃い色の方が、肌の色が映える。

 トレンド感で人気の欧米ブランドに対し、機能性では国内メーカーへの信頼感が根強い。伊勢丹新宿店では、締め付けずキャミソール感覚で着られる機能性下着が売れているという。

 体の仕組みを考えた新商品もある。トリンプが今月発表し、9月上旬に発売するブラジャー「肩甲骨のきもち」=写真[6]は、骨格を整えることを目的とする進化形の機能性下着だ。3年前に発売したガードル「骨盤のきもち」と同様、整体師と共同開発した。

 「根本的な発想の転換」とトリンプ広報室の岩橋朝子さん。「これまでの下着はボリュームアップや服をきれいに見せることが目的でしたが、目指すのは『美と健康』。見た目から中身への転換です」(安部美香子)

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