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高級ブランド、子供服に注目 グッチ、フェンディーetc

2011年1月14日11時30分

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写真:アルマーニジュニアのショー=2010年12月、東京・六本木、川瀬洋氏撮影拡大アルマーニジュニアのショー=2010年12月、東京・六本木、川瀬洋氏撮影

写真:〈1〉グッチ拡大〈1〉グッチ

写真:〈2〉フェンディ拡大〈2〉フェンディ

写真:〈3〉ステラ・マッカートニーの子供服拡大〈3〉ステラ・マッカートニーの子供服

写真:〈4〉マルニ拡大〈4〉マルニ

 グッチやフェンディ、ステラ・マッカートニーといった欧米の高級ブランドが、相次いで子供服に本格参入している。デザインは大人のミニチュア版から子供らしいほんわか系までさまざま、価格も高級路線から割安志向まで多様だが、なぜ今、子供服なのか。

■日本からアジアへ

 白のスーツ、ブルーのスポーツウエア、ピンクのワンピース。スポーティーな服を着こなした子供たちがキレのある動きで踊り、ポーズを決める。胸にはアルマーニのイーグルマーク。先月、六本木ヒルズで開かれた「アルマーニジュニア」のファッションショーの一幕だ。

 アルマーニは、1981年に子供ラインを開始。今回、世界的に強化することが、イタリア本社の方針で決まったという。

 日本では今年3月、表参道ヒルズや百貨店内に、ジュニア単独の直営店を5店舗、開店する。商品は、中国を中心とするアジア圏で生産する。欧州製より価格は2割減になり、店頭に2〜3週間早く並ぶと見込む。

 同じくイタリアの老舗ブランドでは、グッチとフェンディが昨年、子供服を始めた。いずれもイタリア製で、ぜいたくな素材と仕立てによる高級感をアピールする。

 グッチは「チルドレンズコレクション」を昨年11月20日の「世界こどもの日」に世界6カ国で発売した。デザイナー、フリーダ・ジャンニーニは、子供への関心が高いという。トレードマークの赤と緑のリボンを配したスエードのトレンチコートなど、シャープな大人っぽさが特徴で、靴など小物もそろう。

 グッチは2005年から、ユニセフによるアフリカの子供への支援プログラムに協力してきた。子供服ライン開始を記念して、これまでの約900万ドルに加え、新たに100万ドルを寄付したという。

 フェンディの子供服は、メンズと小物を手がけていたシルビア・フェンディがデザインする。自身に女の孫が生まれたのがきっかけだ。アンゴラとカシミヤの入ったニットなど大人と同じ高品質で、価格は子供服市場の最高ランクと位置づける。

 一方で、シンプルなデザイン、比較的低い価格など「子を持つ母親」の配慮を前面に出すのが、昨年11月に販売開始した「ステラ・マッカートニー・キッズ」だ。自身が昨年4人目の子を出産したステラはベジタリアンで、毛皮や皮革を使わないなど、環境への配慮を強調するデザイナーだ。柔らかい中間色の組み合わせが子供らしい。

 09〜10年にGAPと協力した子供服ライン「GAP・バイ・ステラ・マッカートニー」が大当たりした。それを受け、本格的に乗り出した。子育て中でも買いやすいようにと、インターネット経由の販売が中心で、200カ国に配送システムがあるという。

 マルニは、イタリア本社が09年に休止した子供服「マルニバンビーノ」を、日本法人マルニジャパンが昨年秋から復活させた。デザインは本国だが、生産を中国と日本で行うことで価格を従来の5〜6割に抑える。

 マルニジャパンの前出政伸社長は「少子化だからこそ1人の子にかける金額が増える」と期待する。将来は中国、韓国への進出を視野に入れるが、両国では日本で売れているブランドが売れるという法則があるという。「そのために日本でブランドを確立しておく必要がある」

■「イクメン」の需要も期待

 「世界的にぜいたく品の消費が落ち込み、ブランドが多角化を目指し、その一環で子供服が注目されたのでは」と、子供ファッション誌「セサミ」の編集長を35年間務めたジャーナリスト堀田瑞枝さんは言う。

 日本を窓口にアジアの新興市場も意識しているとみる。来日した中国人が、買い物と一緒に流行を持ち帰るように、日本はアジアにおけるショーウインドーの役を果たしているという。

 加えて日本では、子育てに熱心な「イクメン」が象徴する若いファミリーの家族回帰が、子供服需要を後押ししそうだという。若い親は、男女ともに好きなブランドを持ち、ファッションを表現と考える世代だ。

 「自分たち家族が幸せに見えるかと意識した時に、お気に入りのブランドに手が伸びる。デザイナー自身に子供がいるなど、ストーリーのあるブランドに人気が集まるのではないでしょうか」と堀田さんは話す。(安部美香子)

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