2011年1月24日10時40分
東京コレクションで注目されているデザイナーの堀畑裕之、関口真希子のブランド「まとふ」が、5年間10シーズンにわたって掲げた「慶長時代」というテーマを終えた。「知れば知るほど面白くなった」という。
焼き物の「織部(おりべ)」が、慶長時代に目覚めるきっかけ。慶長は桃山後期〜江戸初期の約20年。美術や工芸の「自由さ、大胆さにひかれた」と堀畑。
受け皿になったのは、ブランドの特徴的なアイテム「長着(ながぎ)」だ。和服のように畳める2枚仕立てのワンピース状の服。同じパターンで素材や柄を変える。着る人の工夫で様々に着られ、過去の作品と重ね着もできる。
5年間の成果は今月、東京・青山での展覧会「慶長の美」展で紹介された。10シーズン分の長着と、発想のもとになった美術品の写真、服の作り方を説明する映像などを展示した。
2010年秋冬からは新テーマ「日本の眼(め)」に取り組んでいる。(安部美香子)