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秋冬NYコレクション 素材の冒険 懐かしのチェック

2011年2月28日10時28分

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写真:タクーン拡大タクーン

写真:ラグ&ボーン拡大ラグ&ボーン

写真:トム・ブラウン拡大トム・ブラウン

写真:デレク・ラム拡大デレク・ラム

写真:プロエンザ・スクーラー拡大プロエンザ・スクーラー

写真:マーク・ジェイコブス拡大マーク・ジェイコブス

写真:アレキサンダー・ワン拡大アレキサンダー・ワン

 タータンチェックや手編み風ニット、異なる素材のパッチワーク。2011年秋冬ニューヨーク・コレクション(2月10〜17日)には、素朴さやユーモアが漂い、心身共に温まる服がそろった。一方で、形や素材の冒険を続ける、革新的ブランドもあった。(安部美香子)

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 子供の頃に誰もが親しんだ懐かしいチェック柄が、さまざまに展開された。

 極端に拡大した赤青のギンガムチェックをコートやドレスにしたのは、タイ出身デザイナーのタクーン。米西海岸発のバンド・オブ・アウトサイダーズは、軽快なアメカジスタイルにチェックのシャツを採り入れた。

 柄もの同士、またはニットやレザー、ファーといった異素材をパッチワークする手法も目立ち、はっきりした色の対比と、可愛く温かな雰囲気を演出した。

 エスキモーやネーティブアメリカンと、70年代のスキーウエアに想を得たラグ&ボーンは、タータンチェック同士や、チェックと無地を切り張りしたポップな服を見せた。

 3・1フィリップ・リムは身頃と袖で異なる素材をつぎはぎ。オスカー・デラレンタも、柄違いのツイードを組みあわせた上着やコートを発表した。

 トム・ブラウンはおなじみのチェック柄ながら、肩とスカートが膨らむつぼのようなシルエット。市立図書館の一室を礼拝堂に見立て、修道女が黒衣を脱ぐと新作が現れるという演出でも楽しませた。

 ロダルテの小麦色のロングドレスや手編み風ニット、デレク・ラムのカウボーイ風ケープなど、古きよきアメリカをほうふつさせるスタイルも目についた。

 勝ち組を印象づけたのは、ブランド設立30周年を迎えたマイケル・コース。ショー前日に本社で会見し、3月までにマンハッタンとパリに大規模な旗艦店を開くと発表した。ショーではベージュやグレーのスーツやドレスなど、ビジネスでも着回しやすい実用的な服をそろえた。

 コレクション全体を通して、デザインやスタイルに懐古的なムードが支配していた。ニューヨーク在住のファッションジャーナリスト、森光世(てるよ)さんは「郷愁を誘いつつ、色の力で元気を呼び起こす。不況が続く社会が求めているものに応えたのではないか」とみる。

 そんな中、新しい素材で革新をはかるブランドが光った。

 プロエンザ・スクーラーは、ネーティブアメリカン風の図柄をデジタルな幾何学模様に読み替え、織りやニット、パッチワークなど多種多様な技術でドレスに仕立ててみせた。

 マーク・ジェイコブスも、シルエットと素材で新しさと洗練を両立させた。

 ウエストがくびれ、腰が張って裾がすぼまる50年代風シルエットに、徹底的な水玉模様が愛嬌(あいきょう)を添える。水玉はうろこ状の素材としてドレスを覆い、帽子や靴下にもあふれ、ついには立体化して、ボタン状の水玉をちりばめたスーツも登場した。

 若手のアレキサンダー・ワンの場合は、例えば、肩の部分はニットなのに裾に向かって次第に光沢ある布へと変化していくポンチョ。「ニードルパンチの技術で、布に穴を開けてニットの繊維を絡めています」。コレクション期間中に市内に開店した旗艦店で、ワンは語った。「ハイブリッド」(雑種)というテーマに合わせて開発し、イタリアで製造した。

 形の変化が出つくしたようにみえる今、新素材を開発することがデザイナーたちの創作意欲をかりたてているようだ。

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 写真はすべて大原広和氏撮影

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2011年春夏は、パステルからブライト、エレクトリックカラーなど心が弾むような色。柄は果物や花などインパクトの強いタイプが新鮮。素材の主流はコットンです。

普通っぽくてカジュアルだけれど、シルエットや細部に凝ったデザインが多い今シーズン。70年代調やパンクロック、エスニックやトロピカルの要素を盛り込んだ新鮮アイテムもたくさん登場しています。

今シーズン、70年代調のクールなロッカースタイルがトレンドとして浮上。一方、パンチを効かせたエスニックのニュートライブ・スタイルも有力です。


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