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ディオール、差別発言の著名デザイナー解雇へ

2011年3月2日10時48分

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写真:2010年10月、パリ・ファッションウイークで11年春夏コレクションのショーに現れたジョン・ガリアーノ氏=ロイター拡大2010年10月、パリ・ファッションウイークで11年春夏コレクションのショーに現れたジョン・ガリアーノ氏=ロイター

 【パリ=稲田信司、高橋牧子】フランスの高級服飾ブランド、クリスチャン・ディオールは1日、世界的に著名な英国人デザイナーで、差別発言をしたとして刑事告訴されていたジョン・ガリアーノ氏(50)を解雇する方針を固めたと発表した。同日開幕した2011年秋冬パリ・コレクションに暗雲が広がっている。

 差別発言問題は、2月28日の英大衆紙サン(電子版)の報道で深刻化した。ガリアーノ氏がパリのカフェで酒に酔い、客に「ヒトラーが大好きだ。おまえたちのようなやつらは死んでいたかもしれない」などと暴言を吐く姿をとらえた映像を公開。昨年12月中旬にユダヤ系住民が多い地区で撮影されたという。

 AFP通信によると、パリ警察は2月28日にガリアーノ氏側から事情を聞き、捜査に本格着手した。同氏は差別発言の事実を否定し、名誉毀損(きそん)で訴えるとしているという。また、同氏に対しては、この映像とは別件で48歳の女性が昨年10月に身体的特徴を侮辱されたとして刑事告訴をしているという。

 ガリアーノ氏は英領ジブラルタル生まれ。96年、その前衛的で流麗な作風から、ディオールのデザイナーに登用された。90年代後半、海外ブランドがグローバル化戦略を進める中で、社会を皮肉るような実験的なデザインを取り入れ、時代の人気者としてもてはやされた。しかし、昨今の高級服飾品の消費低迷や日常的な服を求める傾向から、かつてほどの人気はなくなっていた。

 クリスチャン・ディオール広報担当は1日、朝日新聞に対し、4日に予定されているパリコレのショーについて「現時点では実施する方向だ」と語った。ただ、捜査の行方しだいでは、同氏自身のブランド「ジョン・ガリアーノ」のショーとともにキャンセルされる可能性もある。

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