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ドルチェ&ガッバーナデザイナーに聞く 伝統と今をミックス

2011年4月27日10時24分

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写真:歌手カイリー・ミノーグとは10年来の友人。今年の、世界ツアーの衣装デザインを担当。写真は3月のミラノコレクションで、大原広和氏撮影拡大歌手カイリー・ミノーグとは10年来の友人。今年の、世界ツアーの衣装デザインを担当。写真は3月のミラノコレクションで、大原広和氏撮影

 激変する世界で、ファッションは生活者の意識をどのように反映するのか。どんな役割を果たすのか。時代の先端をゆく世界のデザイナーに聞く。初回はミラノの人気ブランド、ドルチェ&ガッバーナの2人。

    ◇

 共にイタリア生まれのドメニコ・ドルチェ(52)とステファノ・ガッバーナ(48)のコンビは1985年、ミラノ・コレクションにデビュー。サルトリア(仕立屋)の精緻(せいち)な伝統技を敏感な時代感覚で最新モードに昇華させてきた。まず、今とは?

 「今回の日本の震災以降の状況を考えると、多くのことがこれまでとは全く違う意味を持つようになったと思う。ファッションが人間の創造的な表現の一つだとすれば、表現の仕方も変わらざるを得ない。混迷の中でとりあえずすべきことは、自らのルーツを見直すことではないだろうか」(ドルチェ)

 「ファッションは、伝統と今をミックスして前進していくもの。だからいつも若い人たちの間で何が起こっているかに注意を払ってきた。今はウェブサイトやツイッターでの直接的なコミュニケーションに注目している。服飾の歴史は、人々が作っていくのだと思うのです」(ガッバーナ)

 前シーズンからのウエストを絞ったセクシーなスタイルの意味は?

 「それが我々の原点だから。90年代は(装飾を抑制した)ミニマリズム、2000年代になると逆に装飾的なスタイルが増えたが、今はまた変わり目を迎えている。グローバル社会が進む中、今後はより独創的で美しくて同時にシンプルな服が求められると思う」(ガッバーナ)

 大ブランドには珍しく、各国の若手デザイナーの品を置くセレクトショップを昨秋、ミラノに開設した。

 「今の新進ブランドは世に出る機会が少なすぎる。自分たちが新人だった頃はチャンスをもらえた。そんな借りを返したい」(ガッバーナ)

 「経験は盗んでいいけれどパトロンと思うなと伝えている。そして、売れそうな服より個性的な服をと。自分らしい作品が評価されることがどんなに大切か知っているので」(ドルチェ)

(編集委員・高橋牧子)

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