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〈ファッションってなに?〉毎日を大切に楽しく過ごす

2011年7月27日10時41分

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写真:ポール・スミス・スペース・ギャラリー(東京・渋谷)で23日から8月28日まで、英国人刺しゅう作家ナオミ・アヴセックの作品展を開催する。写真はコリン・ロイ氏撮影拡大ポール・スミス・スペース・ギャラリー(東京・渋谷)で23日から8月28日まで、英国人刺しゅう作家ナオミ・アヴセックの作品展を開催する。写真はコリン・ロイ氏撮影

■ポール・スミス(デザイナー)

 出身地である英国の伝統的な紳士服スタイルに機知を加味した作風で、1970年代から世界的に活躍するポール・スミス(65)。玩具や自転車だらけのロンドンのアトリエを訪ねた。

    ◇

 ――直近の来日は、東日本大震災後まもない頃でしたね。

 「何百人もの日本のスタッフや友人たちが、さぞかし不安だろうと思って、ハグして励ますために一人で飛行機に飛び乗った。東京行きのジャンボ機内で、外国人は私だけ。あの時の体験は忘れられません。先月のパリ・メンズコレクション当日、スタッフとの会議で当時のことを話し始めたら、涙が出てきた。そしたら皆も泣き出しちゃって。多くの人にとって重大な出来事なのだと思う」

 ――ファッションの専門的な勉強を積んでいないとか。

 「妻から学びました。彼女が英国の伝統的なテーラリング技術を持っていたので、私はそれに何かちょっと思いがけない現代的なアイデアを潜ませた。そして、あらゆるタイプや年代の人が着られる服にした。そこが日本やイタリア、フランスで成功した秘密だと感じています」

 ――家具や玩具、本など、いち早くライフスタイル分野を取り込んできたわけは。

 「ファッションというよりも、好きな物を人に勧めているだけ。良質で色や形も良く、心地よい物を瞬時に判別する自信はある。私の性格として、注目される物より、気楽で現実的な物の方を良しとするからかも知れません。服によって、地位や豊かさ、おしゃれ度を補強するのもいいけど、毎日を大切に、楽しく過ごすことが大事。『毎日が始まり』という言葉が好きでね。津波の後、日本のスタッフにも贈りました」

 ――最近はご自身で広告写真も撮っていますね。

 「子供の頃からのマニアが高じて、雑誌や映画の写真も撮っています。ファッション以外のことでもより自分を表現することが必要だと思います」(編集委員・高橋牧子)

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