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2012年8月6日11時6分
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自然になじむフェス魂 フジロックで着こなしウオッチ

写真:アウトドア派の代表、大阪のカメラマン(35)一家。ポップなサングラスや蛍光色のおかげで森林に溶け込みすぎない。母子のレギンスはおそろいだった拡大アウトドア派の代表、大阪のカメラマン(35)一家。ポップなサングラスや蛍光色のおかげで森林に溶け込みすぎない。母子のレギンスはおそろいだった

写真:フラワーチルドレン派の千葉の会社員(27)。髪に花、ピンクと黄が虹のような絞り染めワンピース拡大フラワーチルドレン派の千葉の会社員(27)。髪に花、ピンクと黄が虹のような絞り染めワンピース

写真:ロック派は、バンド仲間という東京の2人。左の男性(22)は当日出演のビーディ・アイのTシャツ拡大ロック派は、バンド仲間という東京の2人。左の男性(22)は当日出演のビーディ・アイのTシャツ

写真:シドニーの大学生(21)。髪形と切りっぱなしパンツが無造作でロック風拡大シドニーの大学生(21)。髪形と切りっぱなしパンツが無造作でロック風

写真:販売員(24)。花柄のワンピースを黒で引き締めた。ブーツはハンター拡大販売員(24)。花柄のワンピースを黒で引き締めた。ブーツはハンター

写真:会社員(23)。アウトドア系に絞り染めワンピでヒッピーっぽさを加えて拡大会社員(23)。アウトドア系に絞り染めワンピでヒッピーっぽさを加えて

写真:音楽プロデューサー(27)。モンベルのパンツ、ダナーの靴で実用的に拡大音楽プロデューサー(27)。モンベルのパンツ、ダナーの靴で実用的に

 夏の野外音楽フェスは、音楽だけでなく、社会的立場を離れて自分らしい着こなしを楽しめる場でもある。7月27〜29日、新潟の苗場スキー場であった「フジロックフェスティバル」会場では、ヒッピー(フラワーチルドレン)、ロック、アウトドアの三つのスタイルが目立った。

 会場の至るところで見かけたのは、絞り染めのTシャツや、インド更紗(さらさ)のワンピース、髪や帽子を飾る花といったヒッピー御用達アイテム。数ある野外フェスの中でも、森林を舞台に、「助け合い」をモットーに掲げるフジロックは、自然と平和、愛を尊ぶヒッピー精神となじみやすいのだろう。

 ただし色合いには、今年の流行が反映。サイケデリックな原色よりも、淡いきれいな色調や、白を含むグラデーションなどが好まれていた。

 昨年あたりから流行が続く花柄も目立った。「普段は着ないきれいな色で」「気持ちを盛り上げたい」と、何人もの女性が話していた。

 お祭り気分に任せて大胆な服に挑戦する人も。神奈川から来た歯科助手の女性(30)は、ビキニの水着に目の粗いニットを重ね、へそピアスをのぞかせた。「とりあえず夏だ! フェスだ! という気分で」

 スタッズ(鋲(びょう))つきの服や革ジャンなど、わかりやすいロッカー風の装いは少なかったが、精神は健在。脱力しているように見せつつ、外見を強烈に意識している。少々暑くても寒くても、やせがまん。おしゃれの原動力になる美意識を感じた。

 最も多かったのは、登山用のパンツや靴、帽子などを活用する「アウトドア派」や、いわゆる「山ガール」たちだ。

 ステージが森林に点在し、時には30分以上歩く。日差しが強い一方で、不意の土砂降りもある。脚を露出すると、草むらのダニに刺される。けっこう過酷な環境の中、実用一辺倒にならないよう、街着のレギンスや帽子も採り入れ、好みを打ち出した人たちが光っていた。

 フェスはハレの場。実はみんな、見られることを楽しんでいる。声をかけたほぼ全員が、快く撮影に応じてくれた。

 快適さは大切だが、楽ちんなだけでは人の目に留まりづらい。思い切りの良さと、見られる緊張感。着こなしのひけつは、フェスの場に限ったことではないのかもしれない。(安部美香子)

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 写真はいずれも小暮誠撮影

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