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2012年8月27日11時3分
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きちんと、きれいに。 大人の女性へ東京ブランド

写真:レプラス拡大レプラス

写真:タロウホリウチ拡大タロウホリウチ

写真:フィロール拡大フィロール

写真:マメ(C)Motohiko Hasui(FEMME)拡大マメ(C)Motohiko Hasui(FEMME)

写真:サポートサーフェス拡大サポートサーフェス

写真:ヨーコ・チャン拡大ヨーコ・チャン

写真:ザ・リラクス拡大ザ・リラクス

 大人の女性も着られる東京ブランドが増えてきた。仕事の場面でもきちんと見えて、シルエットは女性らしく。素材と縫製はしっかりと、しかし価格は控えめ。目の肥えた大人が愛せる上質な定番を、秋冬の服から探した。

 多くの大人の女性が服を選ぶポイントは、シンプルであること。定番のデザインも高く評価される。

 井下田(いげた)成司(34)と加藤良子(33)が手がけるレプラスは、装飾のほとんどない服の基本形を追求する。2人が「男前」と形容するトレンチコートなど、直線的なラインが女性の体をきゃしゃに見せている。

 タロウホリウチは、細身のパンツにダブルのコートなど、クールで格好の良いスタイルを提案する。デザイナーの堀内太郎(30)は「性差を感じさせないデザイン」にひかれるという。

 小柄で凹凸の少ない日本人女性の体を、より女性らしく見せてくれる工夫もみられる。

 中野靖(33)のニットブランド、フィロールには、透けるように薄い繊細なセーターやワンピースがそろい、体の線を柔らかく包む。ジャケットなしでも、素材の上質さが大人の雰囲気を醸し出す。

 マメは、デザイナー黒河内(くろごうち)真衣子(27)のあだ名がブランド名の由来。自身を含め、小柄で幼く見える日本人は、首筋や手首など細い部分を見せるといいという。袖部分をレースにしたワンピースなども上品に肌を見せる。

 大げさな装飾ではなく、布の質感を生かし、存在感をさりげなく主張する服もある。

 研壁(すりかべ)宣男(45)のサポートサーフェスは、日本やイタリア製の上質な布を使ったドレープの美しさが身上。布をマネキンに直接あてて裁断する立体裁断を駆使する。

 求めやすい価格で人気のヨーコ・チャンのワンピースやスカートは、シンプルなデザインながら、布地のハリを生かして力強い雰囲気を出す。デザイナーのチャン(35)は海外ブランドの元広報担当。素材とカッティングに工夫のある手頃な服が欲しくて、ブランドを設立した。

 ザ・リラクスの倉橋直実(31)も、セレクトショップでの販売経験を生かし、価格と品質のバランスに気を遣う。何シーズンも着られる定番を、海外ブランドより手頃な価格で提供したいと話す。

     ◇

 取材したデザイナーの半数以上は主に国産素材を使い、縫製も国内で行う。技術に優れた生産者と直接話せる上、海外ブランドより早く季節物を店頭に届けられる。派手な宣伝をしないブランドも多いので、自分だけのお気に入りを見つけられるのも魅力だ。

 百貨店やセレクトショップも、次第に東京ブランドを入れるようになってきた。こうした傾向が続けば、今後も大人向け東京ブランドが育つ可能性は十分ある。

 経済力のある大人の女性は海外ブランド。そんな志向も過去のものになるかもしれない。(安部美香子)

■取り扱いのある主なセレクトショップや百貨店

レプラス/トゥモローランド、日本橋三越

タロウホリウチ/新宿伊勢丹、松屋銀座、銀座三越

フィロール/新宿伊勢丹

マメ/アクアガール、新宿伊勢丹

サポートサーフェス/ストラスブルゴ、銀座三越、日本橋三越

ヨーコ・チャン/新宿伊勢丹、銀座三越、バーニーズニューヨーク

ザ・リラクス/ユナイテッドアローズ、新宿伊勢丹、ロンハーマン

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