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2010春夏東京コレクション

東コレ2日目 「汽車の旅」あり、「ひび割れ」あり ソマルタなどがショー

2009年10月22日

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写真:ソマルタ(SOMARTA)拡大ソマルタ(SOMARTA)

写真:アグリ・サギモリ(AGURI SAGIMORI)拡大アグリ・サギモリ(AGURI SAGIMORI)

写真:GVGV拡大GVGV

 汽笛の響くなか、夕暮れの田園風景を行く旅人――。東京コレクション2日目の20日は、7ブランドが新作を発表した。特徴的だったのは、テーマ性の強いショーが相次いだこと。

 ランウェーを駅に見立てて始まったソマルタのショー。まだほの暗いホームを行くのは、落ち感あるジャケットとハープパンツというベージュやカーキの組み合わせだ。花飾りの帽子に、手には旅行カバン。デカダンス漂う生演奏の歌声にまとわりつくように、シルクシフォンを重ねたプリーツスカートが揺れる。

 駅を出た汽車は田園風景の中へ。森や橋、邸宅などを描いた薄いブルーやピンクのロマンチックプリントが目を引く。カーディガンにもジャケットのポケットにも花々が咲き乱れる。やがて背景は夕焼けに染まり、強いピンクや赤紫の花を無数にあしらったドレスでエンディング。汽車は汽笛と共に去りぬ。

 フランスの詩人、ポール・ヴェルレーヌの「汽車の窓から」をヒントにしたというデザイナーの廣川玉枝。「1人ひっそり出発したが、空想の世界で幸せだった頃を思い出し、美しい夕暮れを迎える『心の旅』を表現した」

 アグリ・サギモリがイメージソースに選んだのはアンティークのドア。ひび割れたり、色がかすれたりした風情を、オパール加工やジャガードで表現した。ドアチェーンや鍵をトレンチコートにあしらい、水しぶきが跳ねる様子は、特殊加工で合皮のコートに再現させた。黒一色の床を一筋に走るクリスタルの裂け目に沿い、モデルが歩く。

 「ドアに刻まれた時間、物が時間をかけて朽ちていくさまは美しい。変わらず残るものを表現したい」。鷺森アグリは語る。

 「シアタープロダクツ」は、インドのボンベイをモチーフにしたリゾート感あふれるピースを並べた。サマーツイードのジャケットやエプロンドレスはテーピングの縁取りで甘さを強調。肩を大きく取り、ひじから下はすぼまったトップスなどがエスニック感を醸す。「ボンベイ・サファイア」のボトルを抱えた演出もあり、楽しませた。

 このほか、ユキコ・ハナイ、GVGVなど7ブランドが新作を披露した。(アサヒ・コム編集部 柏木友紀)

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