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2010秋冬東京コレクション

2010年秋冬東京コレクション(下) 華やぐフェミニン

2010年4月12日

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写真拡大ユキ・トリイ

写真モトナリ・オノ

写真拡大ミス・アシダ

写真拡大ユキコ・ハナイ

写真拡大ケイタ・マルヤマ

 女らしさ、にこだわる時代ではないのかもしれない。その意味もいま、人によってずいぶん違う。それでも、デザイナーはそれぞれに思い描くフェミニンな像を追い求める。2010年秋冬東京コレクションでは、華やかさの中にも強さを秘めたスタイルが目を引いた。

    ◇

 純白のニットコートで始まったユキ・トリイ(鳥居ユキ)のショー。袖とすそにファー、胸元にビジューをあしらい、上品なかわいらしさがあふれる。また、光沢感のある細かな柄のジャケットに質感の違う花柄のワンピースを合わせるなど、柄と素材、フォルムのコントラストで遊ぶ手だれの技はさすが。

 黒のシャープなワンピースで幕を開けたのはユキコ・ハナイ(花井幸子)。肩を強調しスタッズで飾ったタイトなシルエットは、芯のある強さを放つ。他方、つややかな青いプリントのアンサンブルや、温かみあるオレンジ色のキルティングコートなど、柔らかなシルエットも自在に繰り出した。

 ヒロココシノは「モダニズム・アズ・トラディショナリズム」をテーマに掲げた。中央アジア・ウズベキスタンの伝統的な織物に触発されたワンピースやコートなどは、オレンジ色が大平原に沈む太陽を思わせる。たすき風の布づかいなど日本の雪国の衣装にも想を得て、民族調の色づかいや柄を現代風にミックスし、モダンな雰囲気に仕立て上げた。「時の流れが慈しんできたものは常に進化する」とコシノヒロコ。

 ケイタ・マルヤマ(丸山敬太)は4年ぶりに東京コレクションに登場した。パリに集結した各国の女スパイがテーマ。ゴージャスなホテルのロビーという設定の会場にはピアノの生演奏が流れ、モデルはソファに座ったり、ワインを口にしたり。カラフルな色づかいは健在。ファーやフリル、リボンなどをふんだんに使い、あやしくもロマンチックな世界に観客を引き込んだ。「おめかしをする楽しさを東京でもっと伝えたい」と丸山。

■「強い意志、官能的に描きたい」

 ミス・アシダ(芦田多恵)のテーマはシャドー(影)。黒やグレーを基調に、ツイードやシルクシフォン、ジャカード、ファーなど、異なる風合いの素材を組み合わせることで、同じ色合いでも豊かな表情を引き出し、優雅さの中に力強さも秘めたレディー像を打ち出した。

 モトナリ・オノ(小野原誠)のテーマはジグソーパズルのピース。遠目には一着の服でも、個々の要素には細かな意図が隠されている。前面にレースを施し、すそを鋭角に切り替えたヌードベージュのドレスは、黒いファーの襟巻きと手袋で色っぽさに品を加えた。小野は「今回はまず布ありきで、シルエットにこだわってみた」と話す。

 ザ・ドレス&コー・ヒデアキサカグチ(坂口英明)のテーマは1920年代のパリ・モンパルナスの夜。ベルベットのロングドレスに短いレザージャケットを合わせるなどして、「強い意志を持った女性を、官能的に描きたかった」と坂口はいう。(菅野俊秀、小川雪)

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