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11年春夏パリ・コレクション(2) あふれる明るい色使い

2010年10月22日10時19分

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写真:(4)クリスチャン・ディオール拡大(4)クリスチャン・ディオール

写真:(5)エルメス拡大(5)エルメス

写真:(6)バレンシアガ拡大(6)バレンシアガ

写真:(7)ジュンヤ・ワタナベ拡大(7)ジュンヤ・ワタナベ

写真:(8)ニナ・リッチ拡大(8)ニナ・リッチ

 一方、生活の中で普通に着るための服を改めて提案しようとする動きもあった。

 クリスチャン・ディオールは、パーカにショートパンツや絞り染めのサマードレスといった軽いスタイル=(4)。しかし、カラフルな生地や細部にはこのブランド独自の優雅さとデザイナーの才気が込められている。「ファッションで世の中を変えられないとしても、楽しい服で人の気持ちを明るくすることはできる」とデザイナー。

 エルメスは、12個のシャンデリアや8頭の馬の美しい動きを背景に、シンプルながら選び抜いた生地の極上のカジュアルスタイルだった=(5)。

 地球の温暖化がいわれる中で、「暑い夏はこんな感じでいいでしょ」とでもいいたげな、綿や麻のリゾートドレスを見せるブランドも多かった。白いシャツやメンズ風ジャケットの量感を変えて、フェミニンに見せたドリス・ヴァン・ノッテンや、素材は吟味しながらもいつになくカジュアルなバイカースタイルに徹したバレンシアガ=(6)。また、「東京ドール」をテーマに、洗練されたマリンスタイルを並べたジュンヤ・ワタナベも光った=(7)。

 ひとときの安らぎを与えるような甘くロマンチックな傾向を打ち出したニナ・リッチ=(8)やヴァレンティノ、日本のタオ・コムデギャルソンの服も心に残った。

 今回から主会場がルーブル地下から、セーヌ川のアレクサンドル3世橋下に移り、ショーのライブ中継がさらに増加。会場には中国など新興市場からの客の姿がぐっと増えた。若くて背の高いやせたモデルばかりではなく、様々な体形のモデルが起用された。

 政治や経済の「チェンジ」はなかなか進まないようだが、パリ・コレを中心とするファッションの世界では、少しでも現状を変えようとする前向きな試みがあったことは確かだ。(編集委員・高橋牧子)

 ◆写真は大原広和氏撮影

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