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パリ・コレ 巨体や熟年 モデルに起用 多様な「女らしさ」

2010年11月30日11時0分

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 モデルの体形に異変? ランウエーのモデルといえば若くて極細、長身と決まっていた。なのに、2011年春夏パリ・コレクションでは人気ブランドがこぞって、巨体や引退した熟年モデル、街で見つけた普通の体形の素人までも起用していた。

 筆頭は、ジャンポール・ゴルチエ。ダイナミックなボディーでも親しまれている米国の歌手、ベス・ディットーをメーンに起用。ショーの招待状にも、XXSとXXLの文字と2タイプの女性の裸体が描かれていた。ゴルチエは「皆のためのファッション、が今回のテーマ。幅広いサイズの様々な女性に楽しんで着て欲しいから」と説明した。

 シャネルは、かつてブランドを代表したモデルたちをそろえた。80年代のイネス・ド・ラ・フレサンジュが、優雅なロングドレスを着て、少し恥ずかしそうに歩く姿が印象的だった。

 さらに驚いたのは、バレンシアガ。最もスタイリッシュな極細のトップモデルばかりだったが、街で“ハンティング”したという小柄でロックっぽいイメージの女性たちを選んだこと。個性を大切に、という思いから“キャラクターの立った子”を集めたという。

 リーマン・ショック後の高級品消費の落ち込みの中で、高級ブランドは理想的な体形の若い女性をイメージにした手法の転換が求められている。一方、デザイナーたちは、現実の女性たちの多様性に目を向け始めてもいるようだ。

 モデルの体形として極端な形で表れてきた、男性中心の産業社会が押しつける一方的な“女性らしさ”の追求。それに対する、絶好の見直しの契機になるかも知れない。(編集委員・高橋牧子)

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