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洗練されたエスニック エルメス

2007年10月09日

 08年春夏パリコレクションで、有力なトレンドテーマになっているのが、エスニックスタイルだ。多くのブランドがアフリカのモチーフを使っている。赤や緑などの原色やアースカラー、布を体に巻く民族衣装の手法や、カフタン、ズアーブパンツ。それにターバン、ターコイズのアクセサリーといったデザインが中心。アフリカというイメージが持つプリミティブな力強さや、自然の神秘性などが注目されているようだ。土臭いイメージを都会で着る洗練されたスタイルに仕上げている。

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エルメス

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リミ・フゥ

 素朴なパーカッションのアフリカンミュージックがあちこちのショーで流されている。6日にルーブル美術館脇のテントでショーを行ったエルメスも、太鼓とシタールの音に現代のポップスをミックスした曲を使った。アフリカの平原に沈む夕日を思わせる深いオレンジ色の壁を背景に、アフリカやインドからモチーフを得ながらも、極めて優雅で都会的なスタイルを並べた。

 粉っぽいマットなゴールドや布を巻き付けるテクニック、ズアーブバンツなどエスニックの要素を、エルメスらしい端正なテーラードジャケットやトレンチコートと組み合わせた。サリーのように布を巻いたドレスのドレープが美しい。

 東京コレクションで活躍していた「リミ・フゥ」が6日、パリコレコションに初参加した。デザイナーは山本里美。世界的なデザイナー、山本耀司の娘のデビューとあって、当地のマスコミでも取り上げられ、ショーには各国の有名ジャーナリスト、バイヤーも駆けつけた。

 作品は、白いマニッシュなシャツを基本にデザインのバリエーションを広げた。山本里美らしいオーバーサイズのテーラードスーツからシャツの裾をはみ出させたり、襟をぐっと抜いてエレガントなドレスに仕立てたり。いつもより大人っぽく、細部まで気合を入れたデビューコレクションは、とりあえず成功といえそうだ。

 モデルはこれまで東京コレクションで起用していた日本人のみで、なかには身長150センチ台のモデルも。身長が180センチ台で抜群のスタイルのモデルが闊歩するパリ・コレでは異例だが、会場のガレージの天井の低さとマッチして、東京ストリートの空気感がうまく出ていた。(編集委員・高橋牧子)

◇写真は大原広和氏撮影

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